第6話「誰が聞くだろうか?」

自分を助けてほしい という訴えなど

誰が聞くだろうか?

このご時世の網の中、溢れたコメントたちの中

自分が特別だと感じるかい?

誰が聞くだろうか?

他愛のない言葉なんて

誰かに、助けてほしい なんて


作品は、自分を癒すもの

他人の癒しを求めてはならない

手を取り合う幸せを、感じられないのだろうか?

もう何の考えもない社会

生きている不安の中

手を取り合う幸せを、感じられないのだろうか?

自分を助けてほしい という訴えなど

誰が聞くだろうか?


「行き場がほしい」と




人が、何かに とっかかりに掛かったとき

抜け出すための切っ掛けは

無数に転がるように見えて

そうではなく

目の前の自分の気持ちから

外してゆかないといけない

他人との

誰かとの

「共通の喜び」について




だから、僕は、もう一度、立ち直す



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