第2話 隣街・シントミへ

とりあえずある程度貯金(数千YEN)貯まったので、バスに乗って隣の街に移動。


情報を集めるなら、駅の近くかな。


そう思っていたのだ。

『次は、シントミ。シントミ。』


アナウンスが校長……だと……!?

ダミダミダミダミダミダミダミダミ……。


頭がダとミで埋め尽くされそうになるのを必死に抵抗して、下車ボタンを押す。


降車。

シントミは比較的栄えている町。

僕はより多く情報を聞き出す為、駅の手前で降りたのだ。


「ふはは、待っていたぞ勇者共!!」


用意されたみたいな台詞を、こうも演技じみた言い方で喋る奴が現実にいるだろうか。

いてもヤバそうだから近付かないだろう。


て言うか、僕は1人だ。

何を見て僕とまとめたんだろうか。


「さあ剣を手に取れ!この私と戦うのだ!」

どうしても戦わなきゃならないだろうか?

嫌々剣を抜き、決闘が始まる。


「さあ始まりました決闘ですが、今回勇者は嫌々やってる様です!

そこに挑戦者コトラさんはどう畳み掛けるか。そこがキーになりそうですね!

実況・解説は校長がお付き合い致します」


校長……。もう慣れてしまいましたよ……。


僕はもう色々と諦めざるを得ず、取り敢えず目の前のテトラだかコーラだかを倒す事に集中するのだった。

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