第百十四回 張賓は八陣の法を布く
「吾が定めた軍旗に従って往日の陣法により各々の方位に行き、配置に就け。晋兵の位置を真東として誤るな。また己の配置を死守して乱すな。指示を違えて大事を誤るな」
将兵は一斉に動き出して陣を布く。
東の一陣は
それらの背後には副将五人がそれぞれの軍旗を掲げる。その軍旗にも
東陣の軍勢は二万四千、全員が緑の
西の一陣は
それらの背後にはこれも副将五人がそれぞれの軍旗を掲げる。その軍旗にも
西陣の軍勢も同じく二万四千、全員が白の戎装に身を包んで
南の一陣は
それらの背後にはこれも副将五人がそれぞれの軍旗を掲げる。その軍旗にも
南陣の軍勢も同じく二万四千、全員が赤の戎装に身を包み、その色が林立する
北の一陣は
それらの背後にはこれも副将五人がそれぞれの軍旗を掲げる。その軍旗にも
北陣の軍勢も同じく二万四千、全員が黒の戎装に身を包み、
西北の一陣は
▼「飛虎」は翼が生えた虎を言う。
それらの背後にはこれも副将五人がそれぞれの軍旗を掲げる。その軍旗にも
西北陣の軍勢も同じく二万四千、全員が青の戎装と銀鎧に身を包み、
東北の一陣は
▼「飛蟒」は翼が生えた大蛇を言う。
それらの背後にはこれも副将五人がそれぞれの軍旗を掲げる。その軍旗にも
東北陣の軍勢も同じく二万四千、全員が褐色の戎装に身を包み、
東南の一陣は
▼「飛夔」は「
それらの背後にはこれも副将五人がそれぞれの軍旗を掲げる。その軍旗にも
東南陣の蕃兵も同じく二万四千、全員が青の戎装に身を包み、
西南の一陣は
それらの背後にはこれも副将五人がそれぞれの軍旗を掲げる。その軍旗にも
西南陣の蕃兵も同じく二万四千、全員が黄色の戎装に身を包み、
※
八門への諸軍の配置を終えると、
さらに、
東の敵を討つ際には東の軍旗を揚げ、西の敵を討つ際には西の軍旗を揚げることになっていた。軍旗は他にも用意されており、強弱剛柔の命も自在に伝えて八陣が互いに助け合うことができる。
また、
元帥の
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