第4話 ハゲタカオオザルの最後

あとに残るはオスのハゲタカオオザル一匹と卵達だ探して潰さなければ成らない… 疲労困憊のシャンピローゼにナリュークエルが近づく パタットソードに触れ天使の力をそそぐすると天使ペナルティー体であるパタットの魔力が回復しシャンピローゼに流れる 『…効率は悪いですがある程度は魔力を回復出来ますから…』シャンピローゼはだいぶ楽になったがナリュークエルの顔色は悪い  炎を前にランチェッタと木こり戦士が最後の相手を捜す 油を撒き炎を上げるルートはまず使わないと思い中央の広い部屋から物音を探る 炎の中からハゲタカオオザルが飛び出した!! ランチェッタの頭上を越え木こり戦士を襲う 木こり戦士が掴まれるが斧を振るい逃れる 間合いを取ったハゲタカオオザルが木こり戦士とナリュークエルを狙って石を投げるの鎧の部分を避け 一度に何個も 弱ったナリュークエルが動けず停まるとハゲタカオオザルの石がナリュークエルを襲う 木こり戦士が庇うと額に石をくらったて膝をつくハゲタカオオザルが木こり戦士を腕で押さえつける木こり戦士が斧でハゲタカオオザルの脚を斬る足首からかなりの出血だ 木こり戦士がハゲタカオオザルに持ち上げられ斧を振るう手を掴まれ折られる ランチェッタに向け腕の折れた木こり戦士を向ける撃てないランチェッタ 『…今だぁぁ!!!!撃てぇぇ オラに構うな撃てぇ』 狙いが迷うランチェッタ すると黒い影がハゲタカオオザルの足元に広がる パタットソードがハゲタカオオザルの腕を肘から斬るシャンピ 影に姿を変え渾身の力で飛び出した靱帯が切れぶらつくハゲタカオオザルの腕 ランチェッタの弾丸がハゲタカオオザルに当たる 黄色い弾のヤツだメモ書きによるとハゲタカオオザルにとってのアレルギー物質であるコノモツ草の粉末だ 気管や目鼻の粘膜を刺激し気道を腫れ上がらせる

 ランチェッタが涙を流しながら赤い発火弾を銃に込める 瀕死のハゲタカオオザルと目が合うがそのまま撃つ

 燃上がるハゲタカオオザル 何度かのたうちながら転がり絶叫すると動きが止まり燃え続ける ランチェッタと木こり戦士 シャンピローゼがその場で座り込む 

 少し休んでハゲタカオオザルの卵を探す 殻は転がって無い…総ての卵を石や斧で割り 最後にランチェッタが火薬袋とオイルを撒く 『ゴメンね…』と呟きランチェッタが火打ち石で火薬に火を点ける これで総てのハゲタカオオザルを倒した ハゲタカオオザルは天敵である大蟻ジャイアントフォルミルの生息地で生活していたハゲタカオオザルの居る島とは海を隔ててあるし 島から出ないはずである雑食性は元々だか臆病で今回村を襲ったモノの様なサイズではないのだ…負傷した木こり戦士の手当てをし四人と一匹で村へ戻る ゆっくりと休みながら戻ると朝日が登ってきた 朝日を浴び吸血鬼能力が戻っていたシャンピローゼが光を浴び焦げ出す 慌てて村の家に逃げ込こむ 

 夜まで村で休む事になった 光を浴びで天使の力が戻ったナリュークエルが怪我人を手当てする 分厚いフード被りシャンピが銃を貸してくれた男の家に行くと 嫁さんらしき人物と子供達が白い布のかけらた盾と銃使いのおっさんの傍で泣いている ヒョコヒョコと歩く傷ついたシャンピがおっさんの銃を返す 『これありがと…何とか勝てたよ卵もみんな潰したよ』シャンピとパタットは夜に成るまで眠った…ランチェッタは今まで死んだ者達の墓前に報告していた… 『お父さん…お母さん…みんな…勝ったよハゲタカオオザルもう居ないよ…』ずっと堪えて来た恐怖と生き物を殺した実感と今まで奪われた命を味わうランチェッタが涙を流す。  日が暮れる頃 村の好意で用意された報酬を断ったが宿代3日分を貰うだけにしたシャンピローゼ 『…残りは今まで死んだ者達の家族にあげてよ…』シャンピが村長に告げる 天使のナリュークエルの元に御告げの化身が現れる!! 『……ナリュークエルよ天使の掟を破り姿を晒し 人々を救済したな… これより転化の罰を下す…』涙を流しひざまずくナリュークエル パタットがシャンピのポケットが飛び出る!『姉さんは悪く無い!!』 ナリュークエルを庇うパタットに雷が降りる 『パタット!!』ナリュークエルとシャンピが叫ぶ パタットが白い煙りを挙げながら弱る様に視える パタットが白い光に包まれで形が変わる涙を流し見上げるシャンピとナリュークエル パタットは元の天使に戻ったのだ 『……転化の罰は下した…さらばだ…』御告げの化身は鳩の姿で飛び立ち直ぐに雷となり消えた… 天使の姿に戻ったパタットとその姉のナリュークエル 二人の天使が村人に囲まれながらなくそっと人混みから離れるシャンピが子コウモリ達で音も立てずに消える…

 

 

 数日後 吸血鬼に戻った生活をするシャンピローゼ 天然温泉で獲物を物色する…若い娘や子供を狙うシャンピ すると独りの子供が入っていたここ丸四日血にありつけてないシャンピが子供を襲う首筋に噛み付くと旨い若い血がシャンピに流れる込む 『……お久しぶりですね…シャンピさま!!』 噛みつかれた子供がカツラを外しそう喋る…ずっと聴いてたあの声だ…シャンピの頭にあるパターンが浮かぶ直ぐに離れると血を吐き出し口をお湯で濯ぐ 涙目のシャンピが云う『……パタットとナリュークエルぅぅ!!!!計ったな!!』パタットが云う『……シャンピさま学習しないと…』 隠れていたナリュークエルが笑う 取り敢えずナリュークエルを湯船に沈めるシャンピ パタットが天使の力でシャンピを懲らしめる ずぶ濡れの3人が温泉で喧嘩している… 

 一度終わったシャンピローゼの苦難は半分自業自得でまた続くのだった…         《終わり》

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天使に謀られたとある吸血鬼 ぐーぱん @NANARETU5316

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