ある意味理想的な更正の方法


 見えないところで、些細なことで行われる「いじめ」。
 その対策として、いじめ被害者への給付金を与える策が考え出され……
 いじめは厄介である。
 何が厄介かというと、厳密なラインが引けないこと。
 被害者の受け取りかたで、どうとでも変わってしまうということ。
 この物語は、お役所仕事してる役人が、モンスターいじめられっこを更正させる話。

 馬は、目の前に吊り下げられたニンジンに向けて走り出す。