結び...好きだ

翔さんと私は1つだよ?


翔さんの過去聞いて、皆静まり返った。

「でも、翔さんのご両親はきっと優しかったのね。あなたの事すべて受けたのでしょ?」

母がそう言った。

「はい。両親は、僕達兄弟に普通に接してくれました。」

と翔さんは言った。


実家を出た私と翔さんは、初めて手を繋いだ。

ドキドキしている自分がいる。

「萌里ちゃん?明日、籍入れにいこ?」

「うん...いこう」

幸せだよ。明日から私は、"末次"になるんだね...

「ねぇ。」

「何?」

「わがままだけど、結婚式は11.22がいいな。」

私は、ずっと結婚式は11.22がいいなと思ってた。いい夫婦の日にしたかった。

それも3か月後だけど...

「いいよ...その日に、式をあげようね。それと、遅くなったけど...」

私の前に来た、翔さんは小さな箱を取り出した。

「薬指だして。」

箱を開けると、そこには指輪があった

翔さんは片足膝をついた。もしかして...これって

「指輪遅くなってごめん。君をずっと幸せにしていくよ。」

私は、大粒の涙が溢れた。

そして、指輪をはめてくれて。手の甲にキス。私は思わず、翔さんに抱きついた。翔さんは、優しく撫でてくれた。

やっぱ、この人が大好きだ。

世界の誰よりも...


次の日、二人で婚姻届けを出しにいった。

今日からは私は、末次萌里。末次萌里になりました。

「翔さん...大好きだよ。」

「僕もだよ...」

同棲生活も始め、残すは結婚式だね...


私のお腹に新たに命が芽吹いたみたい。

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