好きだって気持ちの許し
私はこの人と離れたくない。だって好きなんだもん!
「お父さんお母さん。あの時言った言葉覚えてる?」
それは、小学2年生の時。私のクラスの子が、障害持ってる子を虐めてたの。
私は、そこのグループの人達をずっと見ていた。
━━━━小学2年夏
その子は、知的障害を持ってる子。皆よりか勉強は、少し遅れてるだけ。それだけで、虐められてた。
「こいつみたいな障害者を、がいじって言うんだってー」
「まじでー?がいじー」
いじめてた人達は笑って言ってた。
「そんなこと…言わないで」
いじめられていた子は、今にも泣きそうな声で言った。
「だってだって、かけ算とかできないんだろー?ばかじゃん。」
酷い言葉を言っていた。
この事をお母さんに言ったんだ。したら、
「障害を持ってても重い病気を持ってても、いじめてしまったらいけないよ。差別しちゃいけないからね。同じ命を持ってるものだから。」
と言われた。
「お母さん、そう言ったじゃん。それなのに今更撤回するの?難病だからって…お母さん…差別してるじゃん…」
ついつい泣いてしまった。
お父さんお母さんお兄ちゃんは、3人で話し合った。
(やっぱダメなのかな?)
すると、
「翔さん…萌里を幸せに出来るの?」
お母さんは言う。
「絶対幸せにします。」
黙っていた、お父さんの思い口が開いた。
「…いいだろう。…萌里をよろしく頼む。」
えっ…………いいの…………?
嬉しくてまた、涙があふれる。
嬉しい…嬉しいよ…この人と、ずっと入れるんでしょ?
「さぁさぁご飯作ってたの、2人が来る前。食べましょ持ってくるから。」
お母さんが言った。
「君のご両親の所には行ったのかね?」
お父さんは、そう言った。
「実はと言うと、両親は亡くなってるんです。」
えっ?
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