過去。二人は出会っていた

つき合ってた?えっ?



「萌里ちゃんは僕がこの体になるまえに、つき合ってたけど…」

私は小5の時、年上の人とお付き合いすることになった。

でも、その時の記憶は、すべて忘れたかったのか、ほとんどない。

ただ覚えていること。それは、彼に似た声。優しい声。

「君は、覚えてない?」

「うん。」

「君を見た時、ふと脳裏に浮かんだ。あの時の子じゃないかって。」


━━翔、小六。夏

「なーな、翔!俺彼女出来たんだぜー!」

「えーお前がー」

僕の周りには、カレカノが出来ていた。僕はね、好きな子がいなくて、彼女とかできないって思ってた。みんなリア充になって行く中、僕は取り残されて行かれてるような感じがした。

でもある時、二つしたの君、萌里ちゃんにあった。

「暇だな…」

君は、そう言ってた。同じ学校だとは知らなかった。

「ねぇ?一緒に遊ぼ?」

って言ったけど、その言葉しかでなかった。

君は、驚いた顔をしてて僕の心は、ドキッとした。

「何して遊ぶ?」

「えっと…」

「あっ名前言ってなかったね。僕は、末次翔。小六。あの小学校に通ってるんだ。」

すると君は、

「私もあの学校!小四の、山下萌里よろしくね」

それから、色々話していくにつれ、君の事が好きになっていった。

だからこの気持ちを伝えたくて、十一月のある日君に伝えた。

「君の事がすきだ。付き合ってくれないか?」

断られることが覚悟だった。でもね、君は言ったんだ

「私も好きだよ。付き合っても………いいよ?でも、秘密にしよう。」

と君は言った。僕は、秘密にするのを決めた。

それから僕らは、秘密の恋愛が始まった。君と同じ学校生活を送るのは、もう少しになる。君に会うのが少なくなる。

━━卒業式

卒業式。君は、僕の所に来てこう言った。

「この学校に遊びに来てね。絶対だよ。」

と、君は言った。でも僕は、中二の時、君と離れないといけなくなった。

だから僕は、こう言った。

「色んな事があって君と別れたい。ごめんね。」

と言った。君は、泣いていた。それからだろうね。君がつき合ってた記憶だけ無くなったのは。

僕はね、CIDP。日本語に訳すると、慢性炎症性脱髄性多発性神経炎と言う、国の特定の難病にかかっている事が分かったから。

転けやすくなったし、力も入らなくなって、色んな症状が出てきて、僕は、君に迷惑かけないように、別れようと決めた。

治療の中で、こんな体になった。



それから数年たち、就職してた僕は、仕事をしてた。君のことも、忘れていた。すると君にあった。でも、声や顔で思い出した感じがした。あの時の子じゃないのかって。

「君にまたこうやって巡り会えた奇跡に、とても感謝してる。」

「私も、翔さんに会えたことに、感謝してる。」

「君に伝えたいことがあるんだ。聞いてくれる?」


僕の気持ちを聞いてくれるかな?

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