「衆議院議員総選挙結果」

 大方の予想通り、衆議院議員総選挙は、時民党が勝利した。時民党以外の党で議席が移動したに留まった。

 台風が近づいている中、前回の衆議院議員総選挙より、投票率が上がったものの投票率は53.68%で、戦後2番目の投票率の低さとなった。


 3年以内既卒者等採用定着奨励金(既卒者等が応募可能な新卒求人の申込みまたは募集を新たに行い、無期雇用者採用後一定期間定着させた事業主に対して奨励金を支給する制度)により、若者の就職率が上がった事は否めず、今回の衆議院議員総選挙から20歳以上から18歳以上に選挙年齢を下げた事も、多少なりとも影響していた。


 選挙に勝利するために、地元利益誘導の方法として、世界遺産誘致によって、世界遺産認定地域に毎年お金[文化遺産を活かした地域活性化事業(世界文化遺産活性化事業)と文化財保存事業費補助金]が落ちる仕組みが構築されており、選挙結果にかなり影響している状態でもあった。

 尚、来年度には、阿部慎太郎の地元を含む明治日本の産業革命遺産に対しての地方創生推進事務局施設整備に必要な経費額3億8千7百万円が予定されている。


 新たな政策を行うには、財源が必要とされているが、他の使用用途を多少減額する事により、簡単に数億円は確保出来る状態になっている事を理解している政治家・日奔国民は少ない事が今回の選挙結果に顕著に表れていた。


 さて、阿部慎太郎は、衆議院議員総選挙後、今後いかに北兆鮮との開戦に向けて準備していくかを考えていた。「憲法改正発議を北兆鮮との開戦準備に合わせるのは良いかもしれない。」と独りそっと呟いた。

 今まで通り、今回の選挙で信任を得たとして押し切る事も可能だが、タイミングが重要であるとも感じていた。

 今後アムリカ合衆国トレンプ大統領が訪日する事により、トレンプ大統領と北兆鮮との開戦準備についても話し合う事になるだろうと、阿部慎太郎は予測していた。


 来月に臨時国会が開催される予定となっており、それまでは、何とか失言をしないように、阿部慎太郎は唇を噛み締めた・・・

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