「ネット党首討論」
ネットメディア各社共同主催により、公示日前の土曜日にネット党首討論が行われ、政党要件を満たす「時民党・光明党・希望党・日奔こころ・希望党・日奔維心会・立憲民心党・共生党・社明党の各党首が出席していた。
各党首の挙手による質疑応答の発言時間は、30秒と制限されており、外交・安全政策・憲法改正について、各党首による質疑応答が多く行われた。
国会の各委員会における答弁時に自信に満ちた態度を示していた阿部慎太郎は、いささか自信なさげな態度でネット党首討論に参加していた。
阿部慎太郎は、以前の等京都都議会選挙における応援演説で、「こんな人たちに、私たちは負けるわけにはいかない。」発言が元で、時民党が等京都都議会選挙に惨敗した事がチラチラと脳裏を掠めていた。
今回の衆議院選挙における街頭演説では、阿部慎太郎は事前日程公表なしに街頭演説を行うようになり、有権者からのヤジや反対意見を避けているようであった。
「ここで失言をするわけにはいかない。」と強く思いつつ、阿部慎太郎は、ネット党首討論中に、時々こみあげてくる感情を抑えていた。
ネット党首討論で、光明党党首である山田夏生は、持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)を積極的に取り組む事を明言したが、議論の俎上に載せられる事はなく、今後の日奔国の進むべき方向について、各党首がそれほど関心を持っていない事が浮き彫りになっていた。
マスメディアを通じての情報発信に制限がかかる公示日まで、あと数日・・・
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