第187話:プロトタイプ

「ブラックカードはマルデックの幹部しか、持ってないンだろう」

「そんな事はないさ……」


「だけどロックは何モンなンだ」

 一瞬、間がありロックは微笑んだ。

「フフ…、少なくとも、ショーの敵じゃない」


「解かるモンか。ブラックカードを持ってるンだからな」


「それよりも、そのロイドをどうする気だ」

 アリスに視線を向けた。

「それは……」


「もしかしたら、この子はアリスの《プロトタイプ》かもしれない」


「プロトタイプ……?」ボクはアリスを見詰めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る