第172話:優しく抱きしめたい
「おい、少年、悪い事は言わね~。止しておけって……」
ヒデが、また忠告した。
「こんなポンコツ、スクラップにして部品を回収する以外、使い道がね~ンだ」
アリス似の女性ロイドの肩をコンコンと裏拳で叩いた。
それでも彼女は淋しそうに微笑んでいた。
「うゥ…」
ボクは、その顔を見ていて思わず彼女を優しく抱きしめたくなった。
「ケッケ~、旦那ァ~…、ヒドいなァ~、こっちの商売にケチつけないで下さいよ~…😅💦💦」
業者も苦笑いしていた。
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