第35話 押し入れを開けてみなさい

「その押し入れは……?」

 母親は、今度は押し入れをアゴで差した。


「え…😓💦💦」

 マジか。


 ヤバいって…… ここは。


「押し入れを開けてみなさい」

「な、なンで、さぁ…😅💦💦」

 ボクは母親の前に立ち塞がった。


「いいから、退きなさい。そこを……」


「え、いや…、ちょっと……」

 おいそれとは退くワケにはいかない。

「いいから、退きなさいよ」

 待ってくれ。そこは……


「開けなさい!!そこを」

 強引に押し入れの取っ手に手を掛けた。

「ま、待ったァ~ー……」

 だがボクの制止を振り切り、母親は引き戸を開けてしまった。

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