第33話 女の子、隠して

「何でもないって」

 ボクは、チラッとクローゼットの方を見た。


「う~ン、怪しいわね。この匂い?」母親はクンクンと鼻を効かせた。


「え…? 匂い…😓💦💦」

「やっぱ、匂うわ…… どこかに女の子、隠してンじゃないの…」


「え~、隠してなんかいないよ。別に……」

 またチラッとクローゼットを見た。


「何なの? さっきから……クローゼットに服が挟まってるけど」

 よし❗❗❗ トラップに引っ掛かった。


「何でもないって……、早く出ていってよ」クローゼットの前に立ち塞がるが、


退きなさい。もォ~、女の子がいたら許さないわよ」




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