第32話:開けなさい……

『ショー、開けなさい。ショー』

 母親はドアを何度も強くノックした。


「わ、わかったよ…😒💦💦 ちょ、待っててよ……」

 ボクは、ワザとクローゼットが

怪しく見えるように、一旦、開け服を挟んでおいて閉めた。トラップだ。


『ショー、誰かいるの~……?』

 またドアを叩いた。


「いないよ。別に……」

 ボクは、辺りを確認しドアを開いた。


「も~、何なの、さっきからワーワーって、ちいさな子供じゃあるまいしィ……」




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