第16話:綺麗な脚が……

「っるさいな~……」

 母親は、無理矢理、部屋へ入ってきた。

「ン…、何なの…? この匂い」

 とクンクンと鼻を効かせた。


「え…? に、匂い…😓💦💦」

 そうか、彼女の匂いが……


「女の子か、誰か来てるの」

 ひと通り部屋を見回した。


「え、来てないよ……😅💦💦」

 母親の勘なのか、一瞬、笑顔が引きつった。何とか、ベッドの方を見られないように、他へ注意を向けさせようとした。


「あ…❗❗」

 その時、不意にドキッとした。

 ベッドへ寝かせた彼女の綺麗な脚がタオルから飛び出していたからだ。


「な、何よ。急に……?」

 母親も突然、ボクが声を張り上げたのでビックリしたようだ。

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