第15話 ドア越しに……

『ショー、早く出て来なさい。ショー?』

「わ、わかったって、今、ちょっと着替えてるから……」

 ボクは即座にTシャツを着替え、ドア越しに立った。


「な、何……?」

 着替えていた風をよそおい、母親へたずねた。


『何って、こっちのセリフよ。開けなさいって、言ってるのに……何、やってるの』

 コンコンとノックをした。


「別に…、何も、って、勉強してたんだよ……」

 一応、ベッドの美少女を確認し、ドアを少し開けて対応した。


「勉強……?ウソつきなさい。またゲームやってンでしょ」

 母親はボクの言う事など信じていない。

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