　アリスを発見し、ラスベルたちと合流したときの話。

　アリスが気絶中に、リンから質問を受けた。この光についての魔法だ。

　魔法名は「ロー・グレヌ・アザシーヌ・ファイルト」と少し長い。

　この魔法は少し特殊な効果があって、闇や黒い悪質なものに覆われていたものを元の自然の姿に戻すという魔法らしく。それは、怪我や建物の崩壊も含まれ、元に戻すのだという。

　ただ、すでに亡くなっていたり、病気だったり、自然界の生物に対しては蘇生や回復はできず、そのままとなるそうだ。

　また、この魔法も問題があり、自身のマナを消費しない代わりに自然界のマナを大量に消費するため、しばらくの間は、周辺で植物や虫が育たない生活できない環境へと変わってしまうのだという。

　また、この魔法は少し大げさなところもあるため、あまり使用はできないとのことだ。リンに影響を与えたのは呪本によるものだったので、効果は訊いたのだが、それ以外の魔物や第三者による操作によるものだった場合は、この効果は適用されないので、ある意味、今回ではよかったらしい。

　それと、この魔法がなぜ、あの場所にあったのかは開拓者が大事そうに持ってきたということしかわからず、どこから来たのかはわからないままだった。

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