短編

作者 波月星花

45

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★★★ Excellent!!!

ふたつめの短編が追加されてからこのレビューを書いています。
一見するとまったく関係のないお話に見えるのですが、最後まで読み終えてみると、この短編はやっぱりここに連なっていることに意味があるのだなと感じられます。
なぜでしょうか、舞台設定などは共有していないはずなのに、それぞれのお話のメインとなっているふたりが、各々同じように背中合わせに立っている姿が目に浮かぶようです。
愛しているからこそ、同じ景色を見て生きることはできない。
悲しいようで、あたたかい。
優しいようで、どこか切ない。
この胸に残る甘美でささやかな痛みは、ここでしか味わえないものだと思います。
爽やかな中にピリッとアクセントの効いた短編集です。

★★★ Excellent!!!

自分の子供を愛する事が貴女には本当にできるだろうか?

今までの人生の主役は自分である。

しかし、子供が生まれたら今までの様に主役であり続けられるだろうか?

答えはYesでありNoである。

今までは女性として、そして、これからは母として主役であり続けるだろう。

母として子供を愛するという事が如何に大変な事なのか、貴女には分かるだろうか?

与えるだけが愛ではない。

非情とも思える、この母の行動もまた愛なのである。

愛するがゆえに、伝える事は許されない。
時に人は愛する想いを伝えることができない生き物である。