第4章 友達と会うために
二人は死神界に戻り、自宅へと歩いていた。
クレアはルビに質問した。
「どうでしたか? ルビ。」
ルビは
「楽しかった!!」
「すっごいドキドキしたけど、フミヤ、とってもいいやつでね。」
「フミヤと友達になって
と言いながら右手を前に出し何回もフリフリした。
「うふふふ。」
クレアは右手のこぶしを口元に持っていきくすくすと笑い始めた。
「ほんとによかったわね、ルビ。」
「そんなに喜んでもらえてうれしいわ。」
そう
ルビとクレアは二人手をつなぎながら歩いて行った。
※
自宅に戻りクレアは、おばあ様のパトラとルビ、あと自分の分のホットミルクを作り、クッキーを
ルビは、ホットミルクを飲みクッキーを食べながら、ママとおばあちゃんに今日あったフミヤのことを
パトラはクレアに話しかけていた。
「いいのかい、
「ばれたら
パトラはそう言うと、ルビの方に向き
「ねえ、ルビ。」
と、その
ルビはママの
ルビは
「いいのよ、おばあ様。」
「これぐらいの
そんな表情がルビには
「ねえ、ママ。」
「僕が人間界にって、ママがそんな
ルビはものすごく
「そんなこと、ルビが
クレアは答え、言葉をつづけた。
「フミヤ君と
「うん。だからさ、どうしたらいいか今、考えちゃって・・・。」
クレアはルビに優しくかたり始めた。
「いい、ママはね、ルビに人間界の子と友達になって、それを通じて強くなってほしいの。」
「わかるかな、だから
「だからこそ、今この時を大切にしてもらいたいの。」
「友達ができたチャンスを
「きっとフミヤ君は待ってるわ、ルビのことを。」
ルビは
今度は、ルビが話し始めた。
「ママ、おばあちゃん、今日あった友達のフミヤはね、『もっと堂々としろ』と言ってくれたんだ。そして『一人でも自分は大丈夫だ』と開き直れともいわれたんだ。」
「初めは
「また明日から、学校が始まるけれど、
「たぶん心が
「でも、
その言葉を聞いたクレアは
「ルビ!
と、ルビを抱きしめた。
大好きなママの胸の中に顔をうずめて、とても幸せな気分だった。
「よく言ったね、ルビや、きっとお前は一人前になれるよ。」
と言ってくれた。
ルビは今とても幸せな気分で
※
その日の夜、夕食後の
ルビはどうするんだろうと
クレアは、自分の
「!!」
ルビはびっくりして声も出なかった。
パトラおばあちゃんの方を見ると、同じような表情をしていて、お互い目を合わせた。
パトラはクレアに言った。
「なにやってるの、クレア!」
クレアは表情を変えずに答えた。
「なにってルビ用の
パトラは
「あんた、こんな事したら自分の仕事ができないよ。わかってるの?」
「わかってるわよ。」
クレアはナタで切り落とした
「今はね、ルビが一番大切な
「だから今一番大事なこと、
パトラは心配そうに、
「だからといってお前・・・・・。」
と答えていた。
「心配しないでおばあ様。」
「何か仕事が入ったら、ちょっと風邪ひいて寝込んでますって言って、お仕事を休むから。」
「
パトラは
「全く、クレアは小さい時からこれと思ったら曲げない子だったわね。」
と右手で顔を半分
そんな会話をルビはドキドキしながら聞いていた。
ルビはクレアに
「ママ、どうして僕用の
そう聞くとクレアは、
「ルビはまだ全然
「うん」
「だから、これから一人で不自由なく会えるように
「え、一人で今度から行くの?」
「当たり前でしょ。」
「ルビの
さすがのパトラも
「ちょっと、おまえ・・・・・・・。」
と言いかけた時クレアはパトラに向かいウィンクした。
パトラはそのあとは
でももう今のルビは
逆にワクワクしている自分を
「じゃママ、
クレアはゆっくりと話す。」
「使い方は簡単よ。」
「ルビがお友達と会って遊ぶのに
「一つは
「それら
「それだけあれば十分よね、ルビ。」
「うん、大丈夫だと思う。」
クレアは
そして、両手で出来上がった
そうすると
クレアの呪文が終わると同時に
そして、
「ルビ、あなたがフミヤ君と
「いいわね、ルビ。」
とても
「ありがとう、ママ、フミヤも
ルビはクレアから
「僕とフミヤをつなげる大切な
ルビにとってとても
そんなルビを見るクレアとパトラの
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