第3話 異世界と現実世界の連動


「一体どこなのここ…?」

「ん〜?異世界ですよ」

急に声が聞こえてくる。だがわたしはそれには動じない。

それより気になる事があるんだ。

「それは見ればわかるよ…さっきまでゲームしてたのに何で急にこんなとこにいるの?」

「レベル10を達成した記念です〜。あなたは丁度100人目のプレイヤーなので特典として!何と!現実世界でした事がこっちのゲームの世界と連動するのです。すなわち!」

「現実世界で勉強を1時間するとレベルが上がり!現実世界でいい成績をとるとレベルが上がるのです!」

「つまり、現実世界で努力をする事で、ゲームのレベルが上がっていきます」


正直言って、この声が言っていることは、訳がわからない事だらけだけど、2つわかったことがある。

ここは、さっきまでわたしがプレイしていたゲームの世界だということ。

そして、私が現実世界で何か努力をすると、キャラクターのレベルが上がること。

あ、聞いておかなきゃいけないことがあるんだ。

「ところで貴方は誰なの?どうして急にゲームの世界にとばしたりしたの?」

「私ですか?私はハピネ!時空を司る妖精です。貴方をこっちの世界にとばしたのは、こっちの世界で色々な敵と戦って貰うためです!」

「えぇ?私特技なんてないしこの状態でモンスターなんか倒せないわよ⁉︎」

「あっ、ご安心くださいね。こっちの世界で戦いたくないときはいつでも帰れます。私は時空を超えることも出来るのでこの異世界(ゲーム世界)と現実世界をいつでも行き来できますよ」

「ほっ」

「現実世界にいる時は、そこでの努力でゲームのレベルが上がります。こっちの世界にいる時は、ここで沢山のモンスターを倒す事でレベルが上がります」

「ふぅん…」

「まぁ、簡単に言えば、どちらの世界にいても、キャラクターは強くなるという事ですね」

結構お得かもしれない。

現実世界にいても、ゲームの世界にいても、ゲームのキャラクターは強くなるなんて。

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