第86話『愛を求める答えのヒント』セリカ編

レイとセリくんを仲直りさせる為に私はセリくんと入れ替わりセレンの国へとやってきた

こうなると私はセリくんの部屋を使うコトになるのだけれど、レイと同室はさすがに困るのでセレンに話をする

「わかりましたわ、暫くここにいるのであればすぐにイングヴェィ様とセリカ様の部屋をひとつずつ用意させましょう

部屋はたくさんありますので、お気になさらずに」

聞いた!?セリくん!?

セリくんが一人部屋ほしいって言った時は部屋が空いてないとか言われてたけど、ウソだったよ!!知ってるだろうけど

「ありがとうございます

暫くお世話になりますが私の事はセリくんと同じように扱ってください

いつでもこの力を貸します」

「………。」

えっ何この間?

「萌えない…」

ん?

「暫く萌えられませんわ!!女性のセリカ様には何一つとして魅力を感じませんの!!!」

うわああとセレンは両手で顔を覆う

なんだよこの失礼な女!?

「レイ様とセリカ様の絡みはいりませんので

いえ、いっそここを女人禁制にして男女の恋愛を禁止にして……」

う、うぜぇ…

セリくんがいつもセレンにイラってる意味が凄くわかった

「せっかく暫くイングヴェィ様もおられる事、イングヴェィ様とセリ様の絡みなら大歓迎ですのよ

本命はレイ様とセリ様ですけれど、なんたらかんたら」

いつもこの人を相手にしててセリくんは大変だな

キルラ達が可愛く思えてくる

大きな溜め息を挟みつつ何かよくわからないコトを話しはじめたから、私はセレンへの挨拶を終わらせて部屋を出た

部屋の用意まで暫く時間があると思った私はレイに顔を見せようと部屋を訪れたら、ツインメイドが掃除をしててレイは庭で鍛錬中だと聞く

それならと私は庭へと向かう

レイの姿を遠くから見つけ傍によると…ボロボロやないか!?

鍛錬中のレイは傷だらけで服もボロボロ、疲労も目に見えて強く出ている

私は声をかける前に回復魔法で傷だけを治してあげた

「っ…セリ!?」

傷が一瞬で治ったコトに気付いたレイは振り返るとめっちゃ笑顔だった

でも、セリくんじゃなく私だとわかるとレイはめっちゃ笑顔から柔らかい笑顔に変えた

「無理し過ぎじゃないの」

私はハンカチを取り出してレイに渡す

「セリカ…無理しないと駄目なんだ

聖剣のあるセリはオレよりずっと強くなった

今のオレではセリを守れない…迎えに行けやしないんだ…」

水分補給も大事よと私が愛飲している美容に良い水が入った水筒を渡す

「あのね、それを怒られたんじゃないの?」

「それは…」

「レイはセリくんの事を知りすぎている

本当はすぐにでも迎えに行きたいけれど、今行くと余計怒らせるってわかっているわ」

「……さすがはセリカだ、セリは謝るだけでは許してはくれない

セリカと仲良くならないと、無視されるだけだ」

私はとても冷静だった

レイはいつもセリくんのコトしか見えていないみたいに

「レイは私のコトなんて本当は好きじゃないでしょ

いっつも、セリくんのコトばかり

私と一緒にいてもずっと心配しているもの」

「セリカの事は好きだ!どっちが上とかはない」

私のほうが上にはならないのね…

友情を大切にするのは素敵なコトだけれど、恋人(になるかわからないが)側からするとちょっとヤキモチしちゃいそう

まぁ相手がセリくんなだけに自分に対して嫉妬するコトはない

レイの大親友がセリくんじゃなかったら、絶対恋人にはしないタイプ

「セリはオレの為に言ってくれた事もよくわかっているんだ

だからセリカと仲良くなって、必ずセリを迎えに行く」

「やっぱりセリくん至上主義じゃん!?」

まだ若いから友情と恋愛のバランスが取れないのかもしれないけど、どんだけ不器用なんだよ!?

好きな女の子の前で常に大親友大好きやってると一瞬で振られるよ!イケメンでも許されないコトあるから!!

レイと話して呆れかけていると

「もうセリカちゃんのコトは諦めて、一生セリくんといれば?」

後ろから私の肩を抱いて引き寄せるイングヴェィが会話に加わる

「来たよセリカちゃん」

暫く一緒に住むコトになってイングヴェィは今着いたらしくセレンに挨拶も済ませて私を捜しに来たと言う

「イングヴェィ…」

いつもと変わらない

いつも通りなのに、私は意識していた

前にレイに言われたコト

やっぱり私はイングヴェィに触られても身体が固まってしまう

強く拒絶はしなくても、無意識に私は…

「気軽にセリカに触らないでくれませんか」

さっきまでセリくん至上主義だったレイはライバルの登場で私至上主義へと変わる

イングヴェィの手を掴み私から引き離した

嫌ではないのに、私はイングヴェィが離れたコトに無意識にホッとしていた

いつかはこんなコトなくなればいいのに

前向きに恋愛するなんて宣言しても、すぐにはなんともだ…

「どうして?レイくんはセリくんさえいればいいみたいなのに、俺はセリカちゃんがいないと死んじゃうのにね」

「オレにはセリもセリカも必要なんだ

イングヴェィさんには負けない」

「欲張りだね、君は俺の足元にも及ばないみたい

ライバルなんて意識してたのがバカみたい」

イングヴェィはもうレイに失望したかのような視線を向ける

ライバルがいなくなれば嬉しいハズなのに、イングヴェィにとっては私を死ぬほど愛しているから

その愛を他人が軽く見るコトも許せないみたいだ

好きならとことん好きだと立ち向かえないなら、その言葉を口にするなと言わんばかりに

「さっセリカちゃん行こう、美味しいお菓子を買ってきたからお茶にしようね」

レイから視線を外して私へと向けるのはいつもの太陽の笑顔

イングヴェィは私にしか見せないいつも最高の笑顔は心からのもの

私はイングヴェィに連れられるままにレイの前から去るコトになるが

ちょっと可哀想になってレイが気になった

イングヴェィは人間じゃないから、人間の複雑な心境やらは理解出来ないしわからない

レイが年下だからと私が甘く見ているのかもしれないが、それにしてもとても不器用だと感じ損をするんじゃないかと思う


「レイもお茶に誘ってあげた方がよかったんじゃないかしら…」

「いくらセリカちゃんの頼みでもそれは嫌」

嫌と言うコトすら私には笑顔なイングヴェィ

「セリカちゃんは酷いね」

「生まれつきよ」

イングヴェィが私を好きって知ってるのに、ライバルを誘おうとするなら最低な女と言われても仕方ない

「レイくんは甘やかしたらダメなタイプだよ

君が気を使ったら、レイくんはずっとわからないんだよね

2人ともセリくんがどうして怒って実家に帰ったかわかってるのに?」

実家かぁ…なぁ?そこはツッコミしなくていいよね

イングヴェィの酷いは甘やかすコトだった

ライバルを誘うコトにはなんとも思わない

私が特別な好意を持っているワケじゃないから

「自分で気付いて自分でなんとかしなきゃ意味がない

それはセリカちゃんが1番よくわかってるコト

今のレイくんにはセリカちゃんが惚れる所なんて、な~んにもないよ」

レイのコトを嫌いと言ってる割に、イングヴェィはレイのコトも私のコトもよくわかっていた

「イングヴェィは大人だね」

全然気付かなかった、本能のままに素直に純粋に生きてると思ってたし

何も考えてないのかと…

私はイングヴェィのコト…何もわかっていなかった

「もちろんだよ、これでも何百年も生きてるんだよ」

そして、とても優しい人だった

こんな人を好きにならないなんて、ありえない

この人が…私の運命の…

「まっ、本気でセリカちゃんを取られそうになったら殺しちゃうけど」

「どっち!?何がしたいの!?」

そうだ、忘れてた

イングヴェィはヤンデレなんだった

「さっきの意見は大人として

セリカちゃんは誰にも渡さない、これが俺の意見だね」

ちょっとときめきかけた瞬間を返せ!

「私はどうしても最後の最後はイングヴェィの恋人になる運命なのかしら」

「そうだよ」

絶対それ以外はありえない結末なのと言う疑いの欠片もなく自信しかない笑みを、私ははいそうですねとは受け入れられなかった

私は誰かに、何かに自分のコトを決められるのは好きじゃないからだ

イングヴェィの言うように、私は理由もない好意を彼に持っている

それが疑わしいのだ

それは本当に私なのか?何かの力で無理矢理私の心を操られているのではないか?

私は人形でもおもちゃでもない

もう誰の言いなりにもならないし、自分を騙して生きていくのは嫌

だから…イングヴェィも…疑ってしまう

悪い人ではないとわかっていても

それから私はイングヴェィとそれなりに楽しくお喋りをしながら美味しいお菓子を食べた

夜になったら、天使のメイド達が用意してくれた部屋に案内してくれる

イングヴェィはもっと私と一緒にいたかったと言っては残念そうに笑っていた


部屋に案内されると、隣の部屋に当てられたラスティンが散歩に連れて行けと騒いだから仕方なく寒い外に出るコトに…

「ラスティンはお散歩が好きね」

猫(白虎)なのに…犬のお散歩してるみたいな気分になるわ

「部屋は退屈!ここ知らない所、まだひとりでお散歩行けない!!」

セレンの城下町は香月の所より安全だ

それでもラスティンは魔族より人間のほうが恐いから、人間の多いここは慣れるまで私が着いて行くコトになる

「はっセリカ、セリカと同じ匂いする」

「ん?」

ラスティンが鼻を前に出してその匂いがする方へと向かう

私と同じ匂い?セリくんは近くにはいないハズだけど

「やぁセリカ」

私の匂いだと辿り着いた先には和彦がいた

和彦もまた私に用があったのか、出会ったコトに驚く様子はない

私の匂いがしたとしてラスティンが追ったのも和彦なら不思議じゃない

人間の私には和彦の匂いは和彦の匂いしかしなくても、ラスティンならセリくんの匂いが少しでもついているならわかるだろうから

「和彦、こんばんはってこんな時間に何してるの?」

「夜這い」

「…残念ね、それならあっち」

私はセリくんのいる遠く彼方へ指を差すが、和彦はそれを追うコトなくにこやかだ

「セリカに会いに」

「来なくていいです」

私は和彦が苦手だった

セリくんの恋人なのだから、私も同じように好きな気持ちはある

でも、その気持ちは私のものではないから不思議な感覚

苦手と言うのはそこから来ているものではなく、何故セリくんは和彦が好きなのかがわからないからだ

頭で考えても話を聞いていても、好きになるどころか過去に関しては嫌いになる要素しかなかった

今は和彦も丸くなったらしく、まぁこの前たくさん惚気を聞かされ良い奴にはなったらしくてもやっぱりよくわからない

いや、和彦にはイングヴェィを助けてもらった事実が恩としてある

もちろん感謝はしているわ

それでも私はどうして好きなのかわからなくて苦手と感じてしまうのだ…

「セリカはセリくんなのに冷たい」

和彦もベタベタとスキンシップの多い人だった

イングヴェィとは違って何か恐い

「だから、私はセリくんじゃないの」

「セリカはオレの事は好き?」

何その質問?意味わからない

まるで自分のモノであるかのように和彦は私の身体を引き寄せては顔を近付ける

「ほっといて」

和彦の近付く顔を押し退ける

嫌いではない、好きだけど、私としての好きではないから答えに困る

私には絶対手を出さないってセリくんは言ってたけど、このセクハラはどうなのか…

私だって冷たくしたいワケじゃない

和彦のコトがわからないから、苦手だ

私はセリくんではないのだから、和彦のコトを何も知らない

「可哀想」

と和彦が言う

「別に私は可哀想じゃない」

答えると、和彦はハハハと笑う

「イングヴェィとレイが可哀想」

「どういう意味よ」

可哀想と言う割には爆笑してるケド

「こんな女はオレでも落とせやしない」

「こんな女で悪かったわね!からかいに来たなら帰りなさい!」

不愉快だわ、なんで関係ない和彦にこんな呼ばわりされなきゃいけないのか

「押して駄目なら引いてみればいい」

「本気でそう思ってる?

私のコト、何もわかっていないのね和彦

2人がそんなコトしたら、

レイは引いたらイングヴェィに取られるとわかっているし

イングヴェィは私は去るもの追わずだから意味ないとわかっている」

「当然、オレもそれはよくわかっている

セリくんに対して引いた事は一度もない」

じゃあ何が言いたいんだ!?

和彦はセリくんを恋人にした人だ

この人の言葉が適当とは思えない

「セリカはイングヴェィとレイしか見ていないな

他の人にも目を向けて見ればいい

彼らと他人とで、どう違いを感じるか

彼らの良さに気付くか、他人に惹かれるか

お好きに」

押して駄目なら…2人ばかり見てずっとわからないと言うのなら

引いてみろ…他の大勢を見て、答えを見つけろ

和彦はそう言うのだった

そうか、そう言うコトか

ずっと悩んでいた私にハッとさせられるアドバイスをくれたのは和彦がはじめてだった

わざわざそれを教えてくれる為に私に会いに来てくれたのか?

えっ…そんな……

「和彦………好き」

はじめて感じたときめきを素直に受け入れた

「セリカ…?」

どうしてセリくんが和彦を好きになったのか、今ならわかる

昔は酷いコトもされたけど、それだけじゃなかった

私を大切にしてくれたコトもあった

だからずっと好きだった

そして今やっとその好きが疑うコトなく溢れるほどなのだと認める

セリくんが好きな気持ちを私は少しだけ理解できた瞬間だった

「和彦!なんでセリくんが和彦のコト大好きなのかわかったよ!

私も和彦のコト大好き!」

当たり前のように自然と甘えるように和彦に抱きつく

完全に心を開いた

和彦に対しての私はセリくんと変わらなくなった

「それは嬉しいよ」

と言いながらも和彦は抱きつく私に戸惑っているのか指一本触れない

らしくない和彦にちょっと意外に感じる

でも、私はそれを気にしなかった

「和彦にはなんのメリットもないのに

私のコトの為にここまで来て教えてくれるなんて親切、貴方は良い人ね」

「セリカ…」

私が和彦を好きになったのは、イングヴェィとレイとは違ったから

2人は私に親切にするコトは好感度をあげると言うメリットがある

「それはどうかな、セリカに好かれたらセリくんにも好かれるメリットがオレにはあるとしたら」

「いまさらそんなメリットあってもなくても変わらないってわかってるでしょう?」

指一本も触れなかった和彦はぎゅっと私を強く抱き締めた

いつもの私なら、そんなコトは恐くて突き放すか固まってしまうだけだったのに

それは嬉しいコトだった…とても…

なんとも言えない幸せな気持ち

私になかったもの…信頼、私は和彦を信じている

だから好きになれた

これが人を好きになると言うコトだったのね

「セリカも、無防備…しょうがないな」

「和彦…」

抱き締める力を緩めて私の顔を和彦は覗き込みながら話す

「その変わりようには驚かされた

いつもクールに考えてはねのけてしまうのに、いざ好きになると

心のままに考えるコトすら放棄してはただ純粋に疑うコトもしなくなって、心底信頼する」

私には知らないコト、それが人を愛した私の姿

そんなアホになるの?とか思ってしまうが本当は甘えたくて仕方がない…

今まで自分しか頼れない、自分しか信じられない私にとって

それは無理していたのかもしれない

本当は…素直に生きたいから

「ツンツンな所がいじめがいがあって可愛いと思ってたが、デレデレで心底信頼されてる方がずっと可愛かった

オレが守ってやるさ、ずっとそういてもらえるように

まったく危ないとしか…だからオレが認める男じゃないと、なぁセリカ」

和彦…セリくんのコトをよく知って、それに応えてくれる

浮気はするけど……

昔はそうじゃなくても、今は大切にしてくれるなら

大好きになるよ

私のコトまで気にかけてくれて、心配までして様子を見にきてくれるなんて

私は、セリくんの恋人が和彦でよかったとはじめて受け入れられる

和彦が任せろって笑うと私は嬉しくて笑うの

イングヴェィもレイも試される

私の恋人になるなら和彦が認めた奴じゃないとダメって、お父さんか!みたいな

「セリカ、この人はセリカの恋人?」

珍しく空気を読んで大人しくしていたラスティンは和彦に近付き匂いを嗅いでいる

「いや、違うけど違わなくもないけど」

「セリカの匂いは美味しい匂い~おにくおにく」

和彦はなんだこの鬱陶しい奴はと振り払う素振りを見せる

ラスティンはお構いなしだが、その行動はそろそろお腹が空いている頃か

後で腕の一本をやらないとな

「今日はセリカの部屋に泊めてもらおうかな」

「それはダメ、和彦のコトは好きだし信頼もしているけど

私に手を出さないとは誓えないでしょう」

大好きだけど私は恋人じゃないし、答えを出していない私は和彦を部屋には入れられない

「ラスティンの部屋ならいいわよ」

「男の部屋はごめんだな、セリカはオレにこの寒い夜に凍えろと言うのか?」

「ちょっと行けば宿もあるでしょ」

「セリカの部屋」

「和彦が私の恋人になったらね」

「オレはいつでも大歓迎さ」

それはこの先あるコトかもしれない

でも、せっかくチャンスをもらったの

イングヴェィか、レイか、それともまた別の人か…

ハッキリと自分の気持ちがわかったら…

その時まで…

「宿に案内するわ

だけど、私がいないからって他の女連れ込まないでよ」

和彦は笑ってごまかした

ムカつく…こんな奴、やっぱり嫌いだ

「やっぱりセレンに頼んで浮気防止として客室に閉じ込めます」

しっかりと和彦の手を掴んで帰り道を歩く

その後をラスティンは置いていかれないようについてくる

文句言わず空気を読んで

「そうやって可愛くヤキモチ妬くから浮気は止められないね

セリくんに刺されたいがために浮気しているようなもの」

私はヤンデレか!!

「ヤキモチ関係なく浮気は最初からだろ、何言ってんの」

冗談、嫉妬で人殺ししないよ

イングヴェィじゃあるまいし

「昔の話はしないで、今は君だけ」

和彦は私の手を自分の口元まで持って行ってはキスをする

「調子良い奴…」

ムカつく、嫌い

でも、振り払ったりしない

嬉しい、好き



-続く-


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