第84話 14-7 赤髪のアーシュラ
ハヌマーンは巨大化し,倍以上の大きさになっていた.
五メートルを超える巨体を揺るがせるとキャビンの屋根はさらに引き裂かれ,部屋の半分ほどがオープンテラスになってしまった.屋根の部材とテーブル,椅子や食器が吹き飛ばされて海に落ちる.
気楽に戦いを見物していた客たちが悲鳴を上げて逃げ出した.
だが,ハヌマーンの体の変化は大きさだけではなかった.背中がバリバリと音を立て,毛皮が破れる.そこから体液とともにヌッと突き出してきたのは,丈夫な二本の腕だった.鋭い黒い鉤爪が生えている.
もともとの腕には金剛棍を握りしめているのだが,杖ほどの大きさのはずが体のバランスで金槌にしか見えなかった.
ウギャオオオオオオ!!
ハヌマーンが吼えると空気が震えた.まともな意識が残っていないのは誰の目にも明らかだった.
「お,おい,本当に大丈夫なのか?」
「わ,分からんポン.こんなこと,何にも聞いてない……身体強化薬としか……」
薬を口の中に放り込んだ張本人であるカウラギリとパルパット達が震えあがっている.
「これって……」
急速で異常なアバターの変化.
怪物化と言ってもいい.そして,失われる理性.
シノノメには見覚えがあった.
ベルトランと,その佩刀ベーオウルフが合体した,最終形態だ.
「ちょっとあんた達! いい加減にしな!」
そのとき,良く通る女性の声が響いた.
「ここは飯を食うところだよ! 喧嘩がしたいのならあたしの店から出て行け!」
大声とともに,赤い髪をサイドテールに結んだ女がキャビンの奥――階下の調理室から出て来たのだ.
アーモンド形のつり目で,瞳の色も濃い赤である.
赤いチューブトップにサスペンダー付きの皮のホットパンツを穿き,足にはショート丈のワークブーツを履いている.柄の短い薙刀のような,片刃の巨大な剣を肩に担いでいた.
女は辺りを見回し,バラバラになった自分の店,そして,空に向かって吠える巨大な人猿を確認した.
「なんだこりゃ? 一体どうなってんの?」
「ゲゲッ! 火炎の阿修羅……」
カウラギリが呟いた言葉を,赤髪の女は聞き逃さなかった.剣を振り首筋でピタリと止めた.
刃が大きくて厚く,緩く湾曲している.
刀と言うよりクジラの解体に使う鯨包丁に似ている,とシノノメは主婦ならではの印象を持った.
「カウラギリ! 今なんて言った?」
「えー,華麗な……その……アシュラさま」
「あたしの名前は,アーシュラっていつも言ってるでしょうが!!」
「アーシュラ,俺たちはヴァルナに借金を返してもらいに来ただけで……」
「じゃあ,あのでっかいサルは何なのよ!」
「いや,その,アメリアの商人から手に入れた薬をハヌマーンに……」
カウラギリが言葉を言い終えることはできなかった.理性を失ったハヌマーンが大きな腹をつかんで海に投げ捨てたのである.
「うひゃっ! ハヌマーン先生! 敵はあっちです,ヴァルナです!」
壁だけになったキャビンの端で獣人の娘たちと一緒にいるヴァルナを,パルバットは指差した.
「きゃあっ!」
「ヴァルナ様……助けて……」
娘たちは怯えてヴァルナにしがみついている.
だが,轟と吼えたハヌマーンは棍棒を振り回してパルバットを叩きのめした. パルバットはその一撃で細かいピクセルになり,砕け散って行った.
ハヌマーンは口から泡を吹き,喉を鳴らしてデッキの上を見回す.ハヌマーンの視線を避け,逃げ遅れた客が走り出した.
「危ない!」
クヴェラが叫んだが遅かった.ハヌマーンは客――犬人の商人だった――をつかむと,牙を突き立てた.悲鳴とともにログアウトして行く.
「動く物に反応して無差別に攻撃するんだ……
ヴァルナが低い声で注意する.
ハヌマーンは次の獲物を探して首をゆっくりと巡らせる.
カカルドゥアは商業の国だ.プレーヤーもNPCもほとんどが商人か生産職で,戦闘要員は極端に少ない.客達は自分が次の犠牲者になることを恐れ,震え上がった.
「僕だってカカルドゥアの正義と平和を守る聖堂騎士の端くれ……」
クヴェラは腰に巻いたサロンをゆっくりほどき,手に持った.インドネシア武術では,腰布も武器になるのだ.美しいろうけつ染めの布の端には,細かい刃が埋め込んである.
「馬鹿,クヴェラ,やめとけ!」
ヴァルナが叫ぶ.クヴェラがわずかに放った殺気に反応し,ハヌマーンは襲いかかった.
「畜生!」
ヴァルナは走ろうとしたが,手足に女の子たちがしがみついているので動けない.
クヴェラはサロンを振ってハヌマーンの眼を狙ったが,ハヌマーンは軽く頭を振って避けた.サロンは肩を薙いだが,剛毛は鋭い刃を容易く弾き飛ばす.
「危ない!」
クヴェラの頭に向けて振り下ろされた金剛棒を,アーシュラは片刃の剣――鯨包丁で受け止めた.
すかさず角材を持った左の二本の腕が,アーシュラとクヴェラを叩き潰そうと振り回される.
「まな板シールド!」
鍋蓋シールドより強い新開発,シノノメの魔法が放たれた.四角い変形型の魔方陣が宙に現れ,ハヌマーンの腕を弾き飛ばした.
「豹人の坊や! 逃げな!」
アーシュラが叫ぶ.長大な片刃の剣を軽々と振り回し,金剛棒を弾き飛ばした.
武器を失ったハヌマーンは,四本の手を鉤爪の形にしてアーシュラに飛びかかった.身につけた武術の動きが残っており,四本の腕はそれぞれ独立した鞭のようにアーシュラに襲いかかる.ただし,一本一本が丸太並みの太さがある鞭だ.
硬くなった体毛は針金並みの強さがある.剣の刃を寄せ付けない.ハヌマーンの腕と刃が接触すると火花が散った.
「全く,ハヌマーン,目を醒ましなよ!」
アーシュラが叫ぶが,ハヌマーンの耳には届かないようだ.
ハヌマーンの攻撃をアーシュラは良く
「くっそ,このままじゃ……埒が明かない」
アーシュラの額に汗が浮かんだ時,シノノメの声が凛と響いた.
「私に任せて!」
「あんた……魔法使いか!?」
「そっちの手は,お願いね!」
シノノメは左側の腕に向かって,無造作ともいえる足取りで歩み出した.
ハヌマーンの腕の鞭が振り下ろされ,薙ぎ,突き出されるが,それを数センチの間合いで見切って接近していく.
「グリルオン!」
ボカン,と音がしてハヌマーンの足元から青い炎が立ち昇った.
ギャッと叫んだハヌマーンは攻撃の手をやめ,慌てて宙に飛びあがった.マストをつかんで上に逃げる算段である.だが,長い尾と尻の毛に炎が燃え移っていた.
「逃がすか!」
アーシュラの剣が火のついた尾を切断した.ハヌマーンの悲鳴が響く.
シノノメは右手の人差し指と親指,左手の親指と小指で丸を作り,両手をぐるっと捻った.
「
途端に穏やかだった港の海水が逆巻き,水の竜巻が海上に発生した.
逆巻く海水は意思ある物のように船上を横切ると,見事にハヌマーンだけを洗い流した.
デッキに海水の飛沫が散り,陽光を受けてキラキラと光る.だが,シノノメ好みの魔法なので,必要以上に汚れをまき散らさない.波の通過する場所以外にはわずかな水しぶきが飛ぶだけだった.
ハヌマーンは船上から船着き場のブロックに叩きつけられて大の字になった.気を失うとたちまち彼の体は元のサイズに戻り,腕も二本に戻った.
「おおおおおお!」
デッキと船着き場で戦いを見守っていた客たちから拍手と歓声が沸く.
「ふう.ちょっとヤバかったね.ありがとう.あんた,あの魔法……東の主婦だったのか」
アーシュラは剣を肩に担ぎ,笑った.
「私の名前は,シノノメだよ.こんにちは」
アーシュラの差しだした右手をシノノメは握った.
「あたしはアーシュラ.主婦ギルドが公開しているあんたのレシピ,うちの店でも使ってるよ.ジャガイモと明太子のアヒージョ風とか,人気.美味しいよね」
「ありがとう.アーシュラさんは,料理人なの? その武器,クジラ包丁みたいだね?」
「ていうか,これは鯨包丁そのものだよ.あたし,料理人だもん」
「え? そうなの? すごく強いよ」
「天下のシノノメにそう言われると,照れるけど……」
アーシュラの人懐っこい笑顔に,つられたシノノメも思わず笑顔になった.
「アーシュラのジョブは
ヴァルナはそう言いながら船を去ろうとしていた.その後ろにはゾロゾロと獣人女子たちがついて来ている.
「ちょっと待って.もとはと言えば,あんたが原因でしょ,ヴァルナ!?」
「いや,カウラギリとパルバットが悪い……」
アーシュラはズン!と剣の先をキャビンの床に突き立てた.
見ると,床には同じような傷がいくつもある.
「あんた,食事代は払えるんだろうね? あと,この店壊した分弁償してもらうよ」
「ツケで……」
「うちは現金明朗会計だ.払えないのなら皿洗いか船底で魔導機関の掃除でもしてもらう」
「えー! ひどーい! ヴァルナ様可哀想!」
「横暴だにゃ!」
「ヴァルナ様の恰好よさに免じて,許してあげて!」
「じゃあ,あんた達が払いな」
ヴァルナファンの獣人娘たちは顔を見合わせた後,苦笑いした.
「私たちも――そのー,お金はなくって……」
「あんた達,じゃあ,ヴァルナと一緒に働きなさい! しばらくウェイトレス見習いでただ働きだから.おーい,ウルソにシェリル! この子たちの身柄確保! はい,ついでにあんたも!」
アーシュラが指差した中には,何故かクヴェラまでが入っていた.
「ぼ,僕もですか? 騎士団の稽古があるのに……」
「クヴェラ,弟子は師のために働いてこそ弟子だぞ」
ヴァルナは当然のように頷いた.
「ひ,ひどいや!」
「お前なら,ナンバーワンウェイトレスになれるかもしれん」
「僕は男です!」
アーシュラの呼ぶ声に応えて,青白縞の制服を着た熊人の男と犬人の女がやって来た.二人とも背が高く大柄なので,レストランの店員というよりも,ほとんど海賊に見える.
「了解です,姉御!」
「こら,ウルソ,アーシュラさんって呼びなさい! 無銭飲食だよ,そいつら」
「すんません,アーシュラの姉御! ふてえ野郎どもだ! さ,キリキリ歩け!」
「逃げないように縛らなくっていいっスか? アーシュラの姉御?」
「シェリル,姉御はやめなさいって……いや,縛った方がいいかも.どいつもこいつも今すぐ走っていきそうだね」
犬人の女は船のもやい綱を持って来ると,
「心を入れ替えて真人間になりやがれ!」
「まじめに働くっスよ!」
「ひえー!」
「僕まで何で……」
全員の抗議を無視して,ウルソとシェリルがロープを引っ張る.
三人娘とクヴェラ,そしてヴァルナは団子状になったままで船倉へと連行されそうになった.当初の目的を思い出したシノノメは慌てて止めた.
「ちょっと待って,アーシュラさん.少しだけヴァルナと話しさせて」
「ちょっとだけだよ.そいつ,風に乗って逃げるから」
どうやら図星だったようだ.少しギクリとした顔のヴァルナに顔を寄せ,シノノメは尋ねた.
「子供たちの誘拐のこと,聞いてる? 聖堂騎士はどうしてさっさと捜査しないの? 」
「ああ,あれね……」
「やっぱり知ってたの? プレーヤーの子供まで監禁って,何だかおかしいよ? ひょっとしたら現実の世界では入院してるかも……」
「多分……」
「た,多分って!」
シノノメは眼を吊り上げた.ヴァルナの目はトロンと眠そうなままである.
「もーっ! あてにならないな! こうなったら私が……」
「話は終わりですか? 主婦さん,姉御の命令なんで,こいつらもう連れて行きますよ? さー,ヴァルナ.強制肉体労働は楽しいぞ!」
ウルソががっちりとヴァルナの肩を押さえ,連れて行く.
「……シノノメ,また今度会おうな.しばらくここで強制的に働かされる予定だから,よろしく」
ヴァルナは呑気に笑いながら船倉に引っ張られて行った.
「……なんていい加減……あれ?」
いつの間にかメッセンジャーにメールが届いている.
『ナジーム商会に気をつけろ.それと,聖堂騎士団には近づくな.
――ヴァルナ――』
「??」
どういうことだろう.
だが,ヴァルナがあえて口に出さずにシノノメにあてたメッセージだ.何か重要な意味があるに違いなかった.いい加減な性格だし,昼行燈のふりをしているが,そもそも無能な人間ではない.何か策を講じているのだろうか.
足下のデッキの下では獣人娘たち,そしてクヴェラの悲鳴と,いかにも体育会系という感じのシェリルの厳しい声が聞こえてくる.
とりあえずここにいても今日は何もできそうになかった.ニャハールが会計を誤魔化していないか不安になってきたシノノメは,自分の店に戻ることにした.
「それじゃあ,また今度来るね,アーシュラさん」
シノノメは声をかけた.だが,アーシュラは腰に手を当ててバラバラになったキャビンを見て唸っていた.
「アーシュラでいいよ.それにしてもあいつら,やってくれたね」
「そうだね,折角素敵なお店なのに……」
シノノメも青天井になってしまったキャビンを見回してため息をついた.
「船大工が間に合えば突貫工事で再建するか,最悪テントを張るとして……そうだ,シノノメ,店の手伝いに来てよ.バイト代出すからさ」
「手伝い? フロアの仕事?」
「何言ってるの.料理に決まってるでしょ.何かとっておきの料理とか作って,教えてよ.東の主婦シノノメのレシピだもの,絶対話題になるよ! もうすぐクリスマスだし……まあ,カカルドゥアは常夏だからあんまり季節感がないけど」
「クリスマス?」
「そうだよ.現実世界で彼女がいなくって行き場のない男とか,遠距離恋愛しててゲームの世界で会ってるカップルとか,こっちでパーティーやって盛り上がるの.かきいれ時だよ」
クリスマス……
シノノメは戸惑っていた.毎日家の中でゲームばかりしているから季節感がないとはいえ……これは,どういうことだろう.
「ねえ,あ,ちょっと虫が良すぎたかな?」
黙っているシノノメを見て,アーシュラは恐縮して頭を掻いた.
「あ,う,ううん.そんなことないよ.和風で良ければ鮭の炊き込みご飯の塩イクラ添えとか,湯葉グラタンとか……洋風は野菜のテリーヌ,鶏肉のソテーのマスタードソースとか.中華風のお刺身やマグロのづけ丼なんかもできるよ」
「へー! いいね! 是非今度教えてね」
アーシュラが屈託なく笑った.
「じゃ,じゃあ今日はこれで.私のやってるお菓子のお店に戻らなくっちゃ」
「うん,ありがとう! シノノメ!」
シノノメは笑顔を作って手を振り,船を下りてアーシュラと別れた.
戦いの間,空を散歩していた
シノノメはラブを撫でながら,トボトボと桟橋を歩いた.
「クリスマス……」
今では北東大戦と呼ばれている,ノルトランドと
あの後,ログアウトした筈がまたいつの間にかマグナ・スフィアに戻っていたという不思議な出来事があった.
家に戻ったと思ってみたらヤルダバオートがやって来て…….
カカルドゥアに来てから商売を始めたのが現実の時間で数日前のはずだ.
何故,いつの間にこんなに時間が経ったのだろう.
「どうなってるんだろう……」
それに,もう一つ不安になることがあった.
去年のクリスマスの記憶がない.
自分の手料理でお祝いするか,どこか素敵なお店に行くはずだと思う.
そもそも,その前――二回目の結婚記念日の記憶が曖昧だ.
家でディナー――それこそ,前菜からデザートまで自分でフルコースを作ってお祝いする予定だったと思う.
「あの人の帰りを待っていて……」
ズキン.
また頭痛が始まった.無理に思い出そうとすると,頭が痛くなる.ゲームの世界で頭痛なんておかしい.
その後,夫の顔も名前も,全く思い出せない.やはりヤルダバオートが記憶の鍵を握っているのだろうか.
とめどなく考えながら歩いているうちに,桟橋から波止場へと戻って来た.波止場の波打ち際は階段状になっている.船を寄せて荷物をそのまま搬入するためだ.鞆の浦や尾道など,江戸時代の北前船が入港していた古い港町では,今でも同じような石段を見ることができる.
ふと見ると,銀の体を持つ機械の人間が歩いているのが見えた.のっぺりとした外観で,ヤルダバオートが操っていた動く鎧にシルエットが似ている.
ここのところサンサーラの街中でも見かける,アメリアの機械人間たちだ.交易のために来ているのだろう.
機械人間達は大型のクルーザーに出たり入ったりしていた.彼らの船は金属や強化プラスチックでできていて,ユーラネシアにそぐわない.機械人間は個々のデザインというよりも,いくつか決まった形があるようだった.あんなのでよく個人の見分けがつくな,とシノノメは思う.
「もしかして,あの船の中に……」
さらわれた子供たちがいるのだろうか.
ふと思いついた.しかし,ぐるりと見渡すとそんな近代的な船は何隻も泊まっている.全部を片っ端から調べる訳にもいかないし,別のところに隠されているかもしれない.
手掛かりが必要ね……この事件にも,自分の記憶にも.
シノノメはため息をついた.
グリシャムとアイエルに会いたくなる.
二人から心配そうな――それでいて心配していることを隠すような――遠慮がちなメールが届いていた.
大丈夫,と簡単に返事をしたけれど……
ともすれば不安で押しつぶされそうになる.
誰かに苦しさを打ち明けたかった.
でも,今は……
とりあえず、家に帰ろう……
どんなに顔が思い出せなくても,あの人が帰ってくる場所に……
もう夕方になる.
シノノメは店に帰らず,ログアウトした.
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