第8話

 そして。

 仮装行列は無事行われた。

 俺たちの二年C組は誰一人欠けることなく――

 いや違うな。バックレることなく、か。ともかくクラス全員が参加した。

 当初思い描いていたのとはちょっと違うかもしれないが、堂林の希望は叶えられたというわけだ。

 そんな彼女は――

 クラスの先頭で、堂々とした顔をしていた。

 そのほうが女王らしいよな。俺はそう思いながら、彼女の後を連れ立って歩いていた。

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