第9話 英雄王
白いオーラはゆうじを包み、そして転生する。
「これは…なんだか不思議な力を宿した気がします」
「あ、ズボン履いてる」
もしかしたらランクアップする際に服を装備することになるから、裸になれとこの変態ジジイは言ってるのかもしれないん
ゆうじは商人いからスナイパーとなり、ステータスも上昇する。
「次はさやだな」
「私嫌よ!みんなの前でおっぱいを晒すなんて」
「さやさん、私が布で隠してあげますから」
「ごめんね、アリスさん」
さやは上半身の服を脱ぎ、布を被せた状態で胸を見せる。
「なんと!では次は私におっぱいを触らせなさい」
「死ね」
さやはこの変態神父に蹴りを入れる。
「ぐはぁ…」
「これに懲りたら早くしてよ」
「はい、では…」
さやの体が白いオーラに包まれていく…。
さやは転生した。
さやは杖使いからメイドになった。
「何これ?メイドさんじゃない…」
もしかしたらこの爺さんはいメイドの仕事で客に胸を触られても動じるな…という意味でさっきの変態発言をしたのかもしれない。
「次は俺だ〜。」
俺の股間のもっこりをこの爺さんに見せつけてやるぜ。これぞ勇者の息子だってな!
「じゃあ、あなたはワシとキスしなさい」
「・・・はい!?」
「勇者様!さやさんとキスした時のようにブチューとやっちゃってください!」
「あきらさん、ここは男としてやっちゃってくださいよ」
無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!
柔らかで甘いさやの唇ならまだしも、こんなヨレヨレの変態ジジイとキスするなんて無理だ。
「さや、お前は嫌だよな…」
「浮気じゃないからいいわよ」
「いやーだー!!!これはなんの罰ゲームだ!!!」
「さや、ゆうじ、勇者様を抑えるわよ!」
「「はい!」」
ゆうじ、さや、アリスに抑えられ強引に顔を神父へと近づける。
「うわ〜やめてくれー!!」
「ちゅ」
あ、やってしまった。くそ、なに頬を赤くしてるんだよ!気持ちわりーよ
あきらは白いオーラに包まれる。
英雄王。俺に与えられた称号だ。力と素早さがとても上がり、他のステータスも一気に上がった。
「これが英雄王の力…全身から力が湧いてくる。負ける気がしない」
そして最後はアリスだ。あの変態ジジイ脳ことだから、またとんでもないこと言うんじゃないのか?
「私は何をすればいいですか?」
「そなたのパンツとわしのパンツを交換しなさい」
「いいですよ、私、備えのパンツありますし」
アリス恐るべしだ。これで全員が上級クラスになるということだ。
アリスは魔導士から賢者になった。
「では、参られるがよい」
神父は手を振り、あきらたちは教会を後にする。
あきらは英雄王、ゆうじがアーチャー、さやがメイドで、アリスが賢者だ。
俺たちジョーカーズは平均レベルが35になり、この街で一番強いチームとなった。
「ピロりん、ピロりん、ピロりん!」
何度もメールがなる。
なんだろうと思ってみれば、新しいメンバーの求人がやってきた知らせだ。
何軒もある。おそらく俺たちがトップチームになったからたくさんの依頼が来ているのだろう。
「あきら。これどうするの?」
「後二人募集してましたね」
「どうなさいますか?勇者様?」
俺は考える。確かに新しいメンバーを加えて戦力を強化するのもアリだ。だけど、そのためにメンバーを増やすのは、ちょっとヤボである。今の時点でも、俺たちのチームワークがよく、お互いの役割を分担しており、手に入れたゴールドも私欲のために使わない。もし、新しいメンバーが加われば、チームの輪を壊す可能性もある。
「みんな、チームメンバーを募集したけど、この4人だけでやっていこうと思う。それでいいか?」
「いいわよ、あきらのゆうことなら」
「僕も賛成です」
「さすが勇者様♪最良の選択肢ですよ♪」
ギルドへと向かう。表を歩く人はかなり減ったと実感する。
「あいよ、勇者様かい!今日はなんのようだ?」
ギルドのおじさんが話しかける。
「チームのメンバー募集の取り消しをしたいんだけど」
「そうかいそうかい、ざっと200人が来てたけどキャンセルするんだね」
「はい」
「分かったよ、消しておくな。他に用事はあるかい?」
「いいえ」
「ならまたいらっしゃい」
ギルドを出る。
特にすることもなく、俺たちは一時解散した。
あきらとさやは大通りを歩いていた。
「やっと二人きりになれたね」
「そうだな」
あきらはさやと手をつなぐ。
「異世界でデートするのもありかもしれないね」
「今日は忙しかったからな」
俺に与えられた称号、英雄王。その名の通り、街のヒーロー的な存在で、魔王を倒す使命をもっている。俺に英雄王の称号は相応しいのだろうか。
「カジノでも行かないか?」
「息抜きには良さそうね」
俺たちは街のカジノへと向かう。
「あら、いらっしゃい」
うさ耳でおっぱいがボインボインなねえちゃんだ。俺はその姿に、特におっぱいに目をやる。
「コインをいくつかいますか?一枚20ゴールドでーす」
「あきら?いくつ使う」
「100コイン分ください」
俺は財布から2000ゴールドを差し出す。
「まいどあり〜ゆっくり楽しんでいってね」
俺たちはカジノを周る。スロットは1コイン用、10コイン用、100コイン用がある。
「あきら、遊びすぎてヘマしないでね♪」
「さやじゃあるまいし、そんなことはねぇよ」
「私はゲームセンターのゲームは得意なのよ。小さい時にはコインメーカーさやちゃんって呼ばれてたんだから」
「なら試しに100コインスロットでもやってみるか?まあ、さやには重荷だろうが」
「いいわ!」
「へ!?」
「やってやるわよ、ほらさっさと100コイン渡しなさいよ」
「は、はい…」
さやに100コインを渡すとさやは100コインスロットの台の席に座る。
「じゃあ、いくわよー!ルーレットスタート♪」
さやはノリノリである。見てて不安になってきた。もう100コインを無駄にしてしまった。
と思ってたが、前言撤回だ。さやはルーレットの7を5つ中心に並べた。
「・・・さや?」
「なに?」
「目押しできるの?」
「そんなの簡単でしょ」
おいおいおい、この人冒険RPGにおいてとんでもないスキル持ってたよ!じゃああれか?初めからカジノに行ってたら、ここまで苦労せずにレアアイテムゲット出来てたのか!?
100コインのスロットで77777で1000倍だから100000コインか!!!
「さや、やっぱりお前は俺の見込んだ彼女だったよ!」
「なによ、あきらったら照れるじゃない」
「さや、もっとやってコインを稼ぎまくってくれ!」
分かったわ。
さやは何度もスロットを回す。コインが止められないやめられない。コインがフィーバーしています。
「あきら、、、私、もう疲れたわ」
「ご苦労様、さやはよくやってくれたよ」
俺はさやの肩をポンと叩く。
「さや、コインと交換できる景品を見てこようか」
「うん」
景品交換のコーナーのお姉さんに声をかける。
「あのーすみません。コインと交換できる景品を見たいんですけど」
「コインと交換ですね。こちらになります」
はぐれメタルの剣25000コイン
勇者の弓 15000コイン
賢者のローブ9800コイン
英雄のやり 8000コイン
黄金の葉 50000コイン
狂人のオノ 10000コイン
魔防の服 4800コイン
「黄金の葉ってなんですか?」
「使用するとレベルが1上がります」
「・・・マジかー!!!!」
チートアイテムキタコレ〜。俺たちにはチート並の能力を持ってるさやがいるんだ。50000コインでも関係ない。もう、俺たちは止まらないぜ。
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