第8話 護衛はつらいよ①

さて王宮から出発して城下を抜け街道に出た訳だがそろそろ索敵魔法を使うとしよう


普通の人の場合索敵魔法の有効範囲は数百メートル程度らしいがチート能力のおかげで俺の索敵魔法の有効範囲は数キロメートルまでと広範囲で敵を探す事が出来る

基本ソロで活動する俺は何度この魔法に助けられた事か

この世界では有機物、無機物に関係なく魔力が宿っているらしくその魔力を魔法を使って探知するのだが探知魔法で索敵魔法は敵意を含んだ魔力を探知する事で敵の位置を特定するとゆう魔法だ


しっかしエレーナさんがお姫様ってのは予想外だった確かに今思えば宿屋の娘さんにしては言葉遣いが丁寧だなとは思っていたがまさかお姫様だったとはそんな事を考えている時だった索敵魔法に反応があった俺は急いで水晶で全員に連絡を入れ馬車を止めた


「皆さん一旦止まってください索敵魔法に反応がありました」


すると騎士団長から


「敵の数はわかりますか?」


「ちょっと待って下さい今確認しますから」



「えーと街道の左右に8人正面の道を塞ぐように6人全部で22人ですね魔力の反応からすると盗賊だと思います」


「わかりました、騎士団から数名を選抜して対応します。」


「あっ、俺1人で大丈夫なんで騎士団の方は王都まで戻って護送用の馬車を1台手配してもらえますか?」


「いや、しかし…」


「大丈夫ですよ、俺は星10冒険者ですし皆さんはエレーナ姫を頼みます」


「わかりました、よろしくお願い致します」


さてと、それじゃひと仕事するとしよう、ちょっと気になる事もあるしな


そんな事を考えながらしばらく歩くと向こうの世界にいる時に漫画やゲームで見たいかにもな格好をした盗賊が待ち構えていた


すると盗賊の頭らしき男が口を開いた


「なんだガキがなんか用か?殺されたくなかったら金と持ち物置いてさっさと消えやがれ」


おぉ、いかにも悪党が言いそうなセリフだ、この世界に来て初めて聞いたぞってそんな事考えている場合じゃなかったな


「あー先に言っておくけど俺は星10の冒険者だからたかが盗賊ごときには殺されないと思うぞ?」


「はぁ?てめぇみたいなガキが星10冒険者だ?だったら俺は星20はあるな、ガハハハッ」


すると周りの手下達も一斉に笑い始めた


まぁそうゆう反応になるのは慣れてしまったから手っ取り早く黙らせる方法も心得てる


ポケットからギルドカードを取り出し盗賊達に見せつけてやる


ギルドカードは星の数事に色が変わっていく仕組みだ星1から白・茶・黄・青・緑・赤:・紫・銀・金・黒といった具合だ


もちろん星10の俺のカードは黒だ


盗賊達はギルドカードを見た途端にざわつきはじめた


「お頭、ギルドカードが黒ですよ?」


「はっ、あんなの偽物に決まってるだろバカ野郎」


まぁそうなりますよね、うん知ってた


「先に言っておくけど盗賊が22人居ようが俺の相手にならないから」


するとふたたび盗賊達がざわつきはじめた、さすがにこれには盗賊の頭も驚いたようだ


「お前なんで知ってるんだ!」


「索敵魔法ですけど何か?」


「まぁそんな事より私から提案があります、1 素直に捕まる、2 痛い思いをして捕まるさぁどっちがいいですか?」


「てめぇふざけるんじゃねーぞ、お前らやっちまえ」


頭の発した一言で手下達が一斉に襲いかかって来た


目標捕捉ターゲットロックオン」 「落雷サンダーボルト


次の瞬間手下達は全員雷に撃たれて動けなくなった


「なっ…なんだと…」


「あんたには聞きたい事があったんでね、あんた達の目的はお姫様だろ?誰から情報を手に入れたんだ?」


「はっ、そんな事言うわけないだろう」


まぁ普通言いませんよねー

それじゃあカマかけてみますか


「まぁそりゃ今から婚約に向かう国の人間が盗賊に情報を流したとなったら大問題だもんな」


「なっ!お前がなんでその事を知ってるんだ」


はい簡単にひっかかりました


「やっぱり向こうの国の人間が情報流したのか面倒な事になりそうだな…」


「まぁ聞きたい事は聞けたんであんたも手下達と一緒に寝てな」


落雷サンダーボルト


グハッ…っと言いながら盗賊の頭はその場に倒れ込んだ








































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