第2話 異世界デビュー

宿屋に帰った俺をエレーナが迎えてくれる


「おかえりなさい、どうでした初めてのお出かけは?」


「なかなか楽しかったよ。」


「そうですか、それは良かったですね。」


「あっ荷物はお部屋の方に置いておきましたから。」


「わざわざありがとうエレーナ」


「いいえ、タケルさんはお客様ですから、そう言えばご飯はどうなさいます?お部屋にお持ちしましょうか?」


「部屋まで持って来てくれるの?ありがとう助かるよ。」


「じゃあ出来たらお持ちしますね。」


「お部屋は2階の201号室を使って下さい」


「わかった201ねありがとう」


そう言うと俺は階段を上がり201号室に入ったそこには小さめのテーブルとベッドがあったふと見るとテーブルの上に分厚い本と手紙が置いてあったそれを見た瞬間嫌な予感がした。


「エレーナがこんな物置くわけないしこの手紙どう見ても日本語だよなしかも神様よりって書いてあるし」


恐る恐る手紙を開くと


【タケル君へ】


急いで転生させたもんだからこの世界の事説明するの忘れてたわ(笑)

って事でその本にこの世界の常識や魔法の使う方その他諸々書いといたから読んでお勉強してちょ(笑)


追伸

ギルドカードの測定不能の件だけどサービスで君のステータス爆上げしたから多分そのせいだと思うから心配しなくていいよ(爆笑)

それとまだおまけに気付いてないみたいだからこの手紙読んだら鏡みてね(笑)

そんな訳で異世界生活エンジョイしちゃってね(笑)


「ってギルドカードの測定不能はあんたのせいかよ!ってか俺の事見てたのかよ怖ーよ」


手紙を読みながらついついツッコミを入れてしまった。


そういや手紙に鏡見ろって書いてあったな何の事だ?そう思いながら部屋にあった鏡を覗き込んでみるとそこには…


「ん?誰だこのイケメンは?」


鏡には見た事のないイケメンが映し出されていた、後ろに誰か居るのかと振り返るが誰も居ない…

もう一度鏡を見るがやはりイケメンしか居ない…

ん?まさかと思いながらも鏡を見ながら顔を触ってみるとうん、感触はある、頬をつねってみるが、うん痛い…


「えーこれ俺?俺がこのイケメン?」


もしかして神様の言ってたおまけ付きのおまけってこれか…


「神様GJほかのサービスよりこのおまけが一番ありがたい神様最高。」


一人で浮かれていると部屋のドアを叩く音がした


「あっはーい。」


「タケルさん夕食をお持ちしました。」


「ありがとうエレーナ。」


「それではごゆっくり」


エレーナから夕食を受け取りテーブルに置くと神様から届いた分厚い本をめくってみる

まずはこの世界の情報と常識、この世界は四つの大陸で成り立っていて四つの大陸には王国と帝国があり今でも小さな争いがあるらしい、ちなみに今俺がいるこの国はアルスハイド王国と言って四大陸の中では二番目に大きな国らしい。


そしてこの世界では通貨は統一されていて銅貨、銀貨、金貨の3種だけとの事これだけで世界中何処でも通用する点では前の世界より便利かもしれない。


交通手段は、馬、馬車、船、徒歩とやはりといった感じだ。


後は魔法には7つの属性があり火、水、風、土、光、闇、無の7つちなみに俺は神様効果で全て使えるらしい。


ギルドカードにはランクがありクエストをこなして星が増えて行く程に色々と特典があるとの事。


まぁ正直な話お金の価値観さえわかってしまえば後は習うより慣れろで生活していく中で覚えて行こう。

「さてこれで今日から俺もこの世界の一員になったわけか、異世界デビューおめでとう俺。」








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