後悔




明け方になり寒さで目を覚ました。彼女が帰ったあと、残ったお酒を飲み干し家に残っていた他のお酒も飲んだ。その結果いつの間にか眠っていた様だ。携帯を見ると時間は朝の5時。残りの荷物の引渡しは11時。それまでもう少し寝ようと思いそのまま眠りについた。


携帯のアラームが鳴り、渋々体を起こす。顔を洗い、着替えて荷物をダンボールに詰める。時間通りに荷物を渡して家主に鍵を届けた。軽く挨拶をし職場に挨拶をしに行った。店を覗くと日向さんはいなかったため、店長に挨拶をして足早に店を出た。

コンビニで珈琲を買い駅の待合室に座った。やり残したことは無かっただろうか。色々考え、一つだけ思い浮かんだ。

「(…もっと日向さんに甘えるべきだったかな)」

そう思ってももう遅い。深くため息をついて椅子にもたれ掛かった。いつか堂々と迎えに来ることを目標に頑張らなくてはいけない。迎えに来る前に日向さんの心が変わってしまうかもしれないけど。それでも自分なりに強くならなくては。

一時間前になって落ち着かなくなり、ホームに移動した。


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