少女漫画のような

引越し

先月、急遽一人暮らしをすることになった。両親が離婚し、母親が再婚をすることになったからだ。私は実家に居てもいいと言われたがこの機会に少し解放されたかった。家は職場の近くのアパートにした。今日も朝から荷物を運び、ダンボールを片付けていた。ここ数日の疲れが溜まって少し体調は優れなかったが、片付けなければ落ち着かなかった。すると、本の間から1枚の写真が出てきた。

私の元カノとの写真。彼女とはもう2年ほど会っていない。専門に通っていた時に付き合っていた。お互い就職し、遠距離になり、段々と連絡を取らなくなった。いわゆる自然消滅 SNSのお揃いの写真が変わった時に悟った。確認はしていないがもうお互いに気持ちはない。そう感じ、次に進むことにした。

あれから1度も連絡していないが、彼女は元気だろうか。そんなことを思いながら写真を机の上に置き、重たい体に鞭を打って片付けを続けた。

昼頃少し休憩がてら昼食を食べようと思い、携帯を手に取るとあなたから連絡がきていた。

-今日休みだからどっか食べに行かない?-

この1ヶ月引っ越しやら仕事やらで私から連絡する所は減ったが、あなたは変わらずに連絡をくれた。少し横になろうかと思ったが会いたいという気持ちが勝り返事を打った。

-ちょうど今からご飯食べようかなって思ってたんで迎えに行きますね-

画面を閉じ、車の鍵と鞄を持って家を出た。

家の近くの電柱の側にあなたは立っていた。車を停めると助手席に乗り、車を走らせた。

「ごめんね 片付け忙しいのに」

「大丈夫ですよ 私もひゅうさんに会いたかったし」

たわいの無い話をしながら近くのカフェに行った。

ランチを食べ、時間が出来たので片づいてないが私の家に行くことにした。