父の治療法。

父が右足の手術で大学病院に入院していた時の事。


手術は無事に終わったのですが、高齢ということもあり、普通の人に比べて傷の治りが遅く、『高圧酸素療法』というでっかい酸素カプセルに入って、傷の治癒力を高めるという治療が始まる事になりました。


それは一定期間の間、毎日酸素カプセルの中に入らなくてはならないのですが、お見舞いに行った際に父はそれはもう自慢気にむむに向かってこう言ったのです。


「俺は毎日、圧力鍋に入ってます。」


…と。


いやいや、それを言うなら高圧酸素カプセルだろ!!


思わず『お前は米かっっ!』とつっこみたくなるような事案でございましたとさ。


…まぁ日本はお米の国だしね。

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