愛犬キュンキュンの疑惑。
本日4月16日はキュンキュンのお誕生日。
むむが昔に飼っていたキュンキュンは、雑種ながらに長い毛を有する犬でした。
頭は茶色、体は白色、背中には大きな黒毛のマークがあって、その見た目はパピヨンを4倍くらいに巨大化させたかのような見た目でした。
キュンキュンは毛が長いゆえに、結構毛が抜けてしまいます。
一緒に遊ぶと必ずといっていいほど服は毛まみれになっちゃうし、キュンキュンが体を激しく動かせば、その度にかなりの量の毛が宙に舞います。
もちろんむむ達はキュンキュンから舞う毛によって、クシャミが出てしまう事もしばしば。
…しかし、むむ達以上にクシャミをする者がいたのです…。
むむがいつものように帰宅すると、キュンキュンは家の前で尻尾を振りたくりながら、激しく喜んでいます。
そして舞う、舞う。
キュンキュンの毛が。
むむはしこたま喜んでくれているキュンキュンを撫でながら、くしゅんっ!くしゅん!とクシャミをしていました。
するとむむのクシャミにまるでエコーを掛かけるかのように重なって、くしゅん!くしゅん!と別の場所からクシャミが聞こえて来ます。
そのクシャミの主こそ…
キュンキュンだったのです。
そうです。
キュンキュンは自分の体から舞う毛をいちいち吸い込んでは、くしゅん!くしゅん!とクシャミをしていたのです。
その証拠に別の日にも、むむ宅に来客がある度にキュンキュンはワンワン!と吠えながら、自分にくくりつけられているリードの範囲の限界にまで走り周り、その時に舞った毛によって、くっしゅん!くっしゅん!とクシャミをしまくっていたのです。
そんなキュンキュンの様子を窓辺で眺めがら、
…もしかしてコイツ、
犬のクセに犬の毛アレルギーなんじゃないのか?
…と、そんな疑惑が渦巻き続けた、
むむ山むむすけでありましたとさ。
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