チワワの来る病院。

チュン三郎が体調を崩した時に、獣医さんの所に行った時の話。


待合室にはチュン三郎の他にはインコなんて全然いなくて、みんな犬か猫を連れて来ていました。


待合室で診察の順番を待っていると、可愛いチワワを連れたオジサマが病院の中へと入って来ました。


そのオジサマは、受付を済ますと同じく待合室でチワワを抱えているオバサマの横へと座りました。


オジサマとチワワが座った瞬間、しっぽを激しく振りたくりながらオジサマの顔を覗き込むオバサマのチワワ。


…犬って、犬が好きな人が分かるってよくいいますが本当なんでしょうね。


そのチワワは、オジサマの事をずっとジッと見ています。


するとオジサマは、そのチワワを見ながら言いました。


「…かわい~い!

ウチのと変えてもらぉ~かな!?」


そう言って、自分の連れて来たチワワの目を見ながらわざとそう言うオジサマ。


でもむむは見てしまったんです。


そう言われてしまったチワワがまるで、


『…とかなんとか言いながら、飼い主はん、実はワテの事が一番可愛いって思ってはりますんやろ?』


と言わんばかりにしっぽをぶんぶか振りたくりながら、ドヤ顔をしていた事を…。


『犬は飼い主に似る。』


その言葉通りの光景を見て、なんだかほっこりとしたむむ山むむすけでしたとさ。

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