むむが前に勤めていた職場は山と田んぼに

囲まれたとても景色のいい田舎でしてな。

タヌキや野ウサギはもちろんの事、

通勤途中にうっかり野生のサルやイノシシに出逢ってしまう事もしばしば。

ある日、いつものように車で通勤していると

田んぼの中に何やらポツンと見慣れぬ鳥が鎮座しているのを見かけたむむ。

その鳥は一面緑の田んぼの中で圧倒的な存在感を表す鮮やかな赤い頭が印象的で、とても美しい縞模様をしていました。

『…カッコいい…！！』

その姿に感動したむむは、車を路肩に停車してすぐさま写メでその鳥をパシャパシャリ。

そして職場に着くやいなや

「今そこの田んぼで

七面鳥を見たよ！！

こんな所に七面鳥がいるなんて本当にすごいよねっっ！！」

…と職場のみんなに自分が撮った画像を見せながら、興奮気味に話していました。

するとそんなむむを見かねた同僚が

スッと近づいてきて、そしてそっとむむに伝えたのです。

「むむ山さん…

多分ソレ、七面鳥じゃなくて

ただのキジです。」

…と。

…え？

キジ…？

七面鳥じゃないのん…？

ちなみに後からグーグル先生に尋ねてみたら

七面鳥も立派なキジ科だそうです。

どうやらアメリカやカナダとかにしか生息してないみたいですけどね。

それでも、キジでも十分カッコいい！

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