いつもバイク通勤をしていたF君。

ある日、職場の慰安旅行から

帰ってきたF君に

旅行先で何のお土産を買ったのか

聞いてみると

「僕はお酒を飲むのが好きなので、

自分用のビールジョッキを

作りましたよ～」

と笑顔で答えてくれたので

「手作りのビールジョッキかぁ～、オシャレだね。そのビールジョッキでお酒を飲んだら、めっちゃおいしかったでしょ。」

とむむが聞いてみると、

F君はとても残念そうな表情で

言いました。

「それが…実は飲めてないんですよ。

旅行から帰りにバイクに乗せて

デコボコ道を走ったら、

家についた頃にはそのコップ…

粉々に割れちゃってて。」

って意味ないじゃんッッ！！

一度もビールを注がれる事なく

この世を去ってしまった

そのビールジョッキのことを考えると

今でもちょっとセンチメンタルな気持ちに

なってしまうそんな秋の夜長でしたとさ。

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