第3日 美少女に遭遇のようです。

「あ?へ?」

あれー。なんでだ?ドラゴン死んでるんだけど?

 も、もしかして、俺特殊能力でも手に入れたのか?遂に俺の時代が来たか! 




「あの~?あなた、大丈夫?」

はい?なんか人の声が聞こえるな?

「はい。なんとか大丈夫みたいです。」

そう言って振り向くと...

「どわっ!近っっ!」

なんか、金髪美少女の顔が目の前にあった。





「あ!ごめんなさい。驚かせてしまって。」

「あ。いや。大丈夫です。」

この人が、ドラゴン倒したのか。よく見ると、すげー可愛い。俺の人生で、こんな可愛い子に声をかけられるイベントがあって良いのだろうか。


そうだ。とりあえずここがどこなのか聞かないと。

「あのー。すいません。」

「なんですか?」

「ここって、どこですか?」

「はい?」

彼女は「本当に大丈夫か?」とでも言いたげな顔をしていたが、まあ気にしないでおこう。


「ここは、エレア王国の首都ラックスよ。あなたもしかして旅の方かしら?旅をするならもう少し知識を蓄えてからの方がいいわよ。」

うむ。聞いたことのない地名だ。うすうす、思ってたんだがまさか.........


「あのー。もう一個質問いいですか?」

「はぁ.....どうぞ」

「俺、日本って国から来たんですけど、どう帰れば良いですかね?」

「はい?」

あ。こんどは、「この人ダメだな。」って顔してる。まあ、気にしないでおこう。


「あ、あのー。私は日本って国を聞いたことがないわね。だから、帰り方も分からないわ。ごめんなさい。」

うん。これは、やはりあれだ。異世界召喚てやつか。

まあ、とりあえず。金を稼いで、寝床を探さないとな。このまま外で寝てたら、ドラゴンとかなんかに殺されそうだしな。我ながら自分の冷静さに驚くわ。


「助けてくれてありがとうございました。とりあえず、俺はこれで。」

「町の場所とか、わかるのかしら?」

何だかんだで助けてもらったが、これ以上迷惑をかけるわけにはいかない。

てか、普段ほとんど女子と関わらなかったせいかわからんが、若干コミュ障というか緊張して色々ヤバイんだが。


「とりあえず、適当に歩けばつくと思うんで。じゃ、さよなら。」


そう言って歩きだすと、後ろから何か声が聞こえてきた。

「ちょっとあなた!そっち反対よ!」

あー。




さいですか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る