異世界に転生したらしい。

第2日 異世界に転生のようです。

「う、ん?」

あー。朝か。

俺は、八ヶ岳 界斗。名前が格好いいわりに、勉強:運動共に不得意である。それだけならよくいる感じなのだが、ゲームや楽器なども不得意であり、特技無しと言うなんか残念な感じだ。



「ふぁー。顔洗うか。」

俺は、ベットから降りて洗面所に行き顔を洗った。






はずだった。

「あれ?」

洗面所がない。てか、家がない。ここどこだよ。俺は誰だよ。


まあ、自分のことが分からなくなる事はなかったが自分の今の状況が全く理解できない。

「えーっと。昨日寝たときは自分の部屋だったな。起きたら、家がなくなって見たことのない草原にいると。」

だめだ。全然理解できん。


「とりあえず、誰かここのことを知ってる人に会わないと。」

そう思って、周りを見渡したがそこには、民家1つもなく、ただ何もない草原が広がっていた。遠くの方にかすかに何か建物らしきものが見えたが、そこにたどり着くには時間がかかりそうだ。


「参ったなー。」

本当にどうしよう。ここが、どこかが分からない以上、むやみに動き回ることも出来ない。

てか、時間やばそうだな、こりゃ遅刻か。




そんなことを考えていると、上空でバサリと音がした。なんだろうと思い、上を見上げるとそこには、、

「ド、ドドド、ドラゴン!」

なんだってドラゴンなんか居るんだよ、おかしいだろ!とりあえず、逃げないと!




「ぎいぇぇぇぇぇー。俺足が遅すぎて追い付かれるー。」

今日ほど、自分が運動出来ないことを恨んだ日は無いかもしれない。



「グゴーーーーグギャーー!」

やべえよ!なんか知らないけど怒ってらっしゃる。あーあー、火まで飛ばしてきて。

「やべぇー!追い付かれる!」

おいおい、誰がこんな変な死に方を予想したもんか。ノストラダムスの予言も、ビックリだ。


「グギャーーーーーグゴーーーー!」

あ。終わった。追い付かれた。俺の人生ここで終わりか。母さん父さん。今までありがとう。



「ギャーーーーー」

ドサッ。

あれ?まだ、死んでないの?なんでだ?

ゆっくり目を開けると、そこには







力尽きたドラゴンが、横たわっていた。

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