第2話 守るべき存在
<雪井零>
次の日になった。
「だーかーらーなんで今日も起きてないの!?」
「昨日光合成したからぁー」
「家から学校近くてよかった。さ、学校行くよ」
「んー。もーちょっと。」
「じゃあ、あと5分な。それまでに朝食作っているからね。」
澪の家族は植物学者で家にはあまりいないし来たら来たで、澪を使って研究する。 だから来たときは、俺の家にかくまっている。
それに澪は昔あったいじめで人を嫌う。なのに無理やり笑う。
俺が澪を守らなくちゃ。だから無理して澪の行く学校、太陽の星にした。澪には内緒だか
「ほーら澪おきろー。朝ごはん出来たぞー」
「んー。別に食べなくてもいいやぁー」
「澪!いつも食べないって言ってるからそんなに細いの!」
「細くないぃー」
「168㎝で、体重が48㎏。平均よりずっと細い。」
「ちがうもんー」
「はい。はい。とりあえず起きよーね。」
澪は俺より小さい。小柄な澪を僕は大好きだ。
最初は友達として好きだった。でも、気づけば恋愛感情の好きになった。
確かに最初会った時は女の子だと思った。でも、そんな澪が大好きだ。
「ほーらー。学校に行くぞー。」
「んー。ふぁー。わかったぁー」
起きてくれないのは困るな。
歩いて数分。学校までは結構人通りが多い。
できるだけ、人目がないように俺が壁になる。いつもそうやって守ってきた。
これからも守っていく。あいつが澪が笑顔になるために。
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