カリソメ乙女〜ちょっと特殊な曲?


江戸情緒が香る、ちょっと激しくも、もの悲しい、この曲。

サビもイイ、サビのあとのセリフもイイ、2分半の短い楽曲。

これなんですけれど。

複雑なわけです。

なにが、というと。


初出は、

2006年11月 デジタルダウンロード・シングル限定配信。

映画「さくらん」の音楽監督就任発表と同時でした。

このときのバージョンは、

 「カリソメ乙女 DEATH JAZZ ver.」歌詞日本語

インストジャズ集団である SOIL&"PIMP"SESSIONS との共同名義。

ここで注意なのは、まだ「ソロ名義」じゃないこと。


そののち、

2007年2月 「平成風俗」に9曲目として収録。

このときのバージョンは、

 「カリソメ乙女 TAMEIKESANNOH ver.」歌詞英語

 (港区溜池山王=東芝EMIビル第3スタジオの場所)

このアルバムは「さくらん」の劇中曲をあつめたもので、ここでまた注意。

斉藤ネコさんとの共同名義で、まだ「ソロ」じゃない。


なお、この3ヶ月ほど前、

2006年12月 シングル「この世の限り」のカップリング曲としてもリリース。

ただし、歌なしインストです。

このときは、

 「カリソメ乙女 HITOKUCHIZAKA ver.」インストゥルメンタル

 (千代田区の一口坂(いもあらいざか)スタジオの場所)

やっぱり椎名林檎×斎藤ネコ+椎名純平名義で、

「ソロ」じゃない!

ちなみに「この世の限り」という曲は、林檎姉さんのお兄さん純平さんとのデュエット曲で、その世界観も楽器編成もアレンジにおいても、スケールの大きい名曲です。


そしてついに、

2009年6月 アルバム「三文ゴシップ」がリリースされ、その5曲目に収録。

このときのバージョンは、さかのぼった初出のバージョン

 「DEATH JAZZ」

です。日本語です。

東京事変が「娯楽」をリリースしてから約2年。

ここで、注目!

それは「三文ゴシップ」がソロアルバムだということです!

6年ぶりの「ソロ」なのです。

事変が解散してもないのに!!





生ぬるかったのです!!!


え? なにがって?


わが林檎熱ウィルス拡散隊の同志である阿瀬みち隊員の報告によると、東京事変は生ぬるくて聴くに堪えなかったと。

初期の事変は林檎ソロに準ずる状態だったので、まずまず良好であったが、その後は惨憺たるていたらくであったと。

(お話、盛っています、汗)


さもありなん。


約二名は文句ばっかりいうとって、本気出しとらん〜

あたしがどんだけ悩んで考えとるか、理解しとらんもん〜

もう限界近いばい〜

ここらで危機感あおったらんといけん〜

(九州弁および姉さん思考内容は、盛っています、汗)


というわけで、姉さん。


浮気。


ソロ復活宣言とともに、「三文ゴシップ」にて数々の才能あるミュージシャン&プレーヤー&アレンジャーと、楽しく作りまくり、録りまくり、歌いまくり。


花魁映画「さくらん」劇中使用曲の「カリソメ乙女」は。

男と花魁の色恋の詩。

そうなんです。そうなんですけれど。

そう。

林檎マニア&事変マニアは知っています。

そこに事変メンバーの名が隠されているのを。

浮、誠、わっち、利。

んで、曲の最後のセリフは。


サヨナラ。


はい。

ここへ来て、約二名は。

がーん!

って感じかな?


姉さんは、渋谷陽一さんに下のようなことをいってました。

(ざっくり)


さびしい、くらいのことは、いってきた気がします〜

それじゃあ、とばかりに一曲作りました(能動的三分間)〜


かくして、事変はいきなりトップギアに。

「SPORTS」が、2010年2月リリースとなります。





「三文ゴシップ」


お肌露出の姉さんのジャケ写真は、ソフトでメロウで、やさしい印象。

3枚目「加爾基カルキ〜」とくらべれば尖っていないかもしれない。

けれど、傑作。

4枚目の、ひさしぶりのソロ、フルアルバムです。

復活の狼煙。

いつものように全曲ムダなし。

一曲目から最後まで、曲と曲のつながりまで、ぜーんぶハイクオリティ。

これも平成の宝物認定します。

一秒一秒が貴金属と宝石でできた工芸品となっております。


オープニングにふさわしい問題作『流行』

新しいことに挑戦したかもしれない曲『〇地点から』

ほほえましくもゴージャス&スマートな『都合のいい身体』

名曲『旬』(泣きます)

たまんなくハッピーな『二人ぼっち時間』(NHKみんなのうた)

のエンディング足タップからの『マヤカシ優男』(鳥肌! 最高!!)

などなど、

まさに、リトルジャーニー、しばしのインナートリップ。

もう、至高の曲メニューによる、至福の時間!


アルバム全ての曲間がすばらしい。

これぞ音楽のよろこび!!!





姉さん。

おれ、もう。

夢、うつつ。







iPhoneから送信





PS:とはいっても、事変の5人、さすがプロ中のプロ。特殊な曲もライブでは見事なパフォーマンス。第一級の彼らは、やはり第一級の客観性をもちつつ、冷静に熱い演奏をなさいます。youtubeのライブ動画を参照されたし。

(全員白の衣装。姉さん大きな二本のツノのかぶりもの。師匠のベースがヤマハの亀田モデルなので、SPORTS以後だと思われます)


PS2:業務連絡です。紅蛇隊員へ。大好きな曲をお知らせください。


















 

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