酒場にて

 遠出をして町の方へと出かけるのはどれくらいぶりだろうか?

 もっとも、町の方へ出かけるとは言っても、この周辺の村や町の多くはこの五年の間にオラクルによって滅ぼされてしまっていた。王都への最短の道を選んでみたけれど、今となっては行商人が来る様子もこれっぽちもなく、整備されていたはずの道は随分と荒れ果てている。

 屋敷を出て五日。

 ようやくまだ多少の人が生活している町へと着いた。とは言っても、オラクルに襲われていないというだけで、昔より頻発するようになった地揺れによって崩れてしまった家も多く、そのまま片づけられず放置されている。

 町の中を歩いていても行き交う人々の顔に生気はなかった。みな一様に外から来た私たちに不信の目を向けてくる。

 時より近寄って来る人がいると思えばそれは腹を減らした物乞いの類だった。耳と尾を隠すための外套をかぶっている夜々はさておき、私は五年前と変わらない小奇麗な格好をしているからだろう。付きまとわれてもあれだし、適当に銅貨を渡していたが、一応の礼はされるもののあまり良い顔はされなかったように思える。たぶんお金よりも今すぐに食べられるパンの一切れの方が嬉しいに違いない。

 だが、生憎私たちはもうすっかり食事をするような習慣はなくなっていて、彼らに渡せるような食料は何も持っていなかった。


「久しぶりに何か食べましょうか?」


 そんな彼らを見ていて、夜々にそんなことを聞いてみた。


「食事ですか?」

「ええ。このままだと食べるという行為を忘れてしまいそうだし、たまにはね」


 話しているとタイミング良く、朽ちてはいるものの看板をぶら下げている店を見つけた。どうやら飯屋と酒屋を兼ねた店のようだ。

 中に入ると店内は外ほどには死んではいなかった。それなりの人が中でたむろし、大声で雑談に興じている。飯と酒。人間の気持ちを手っ取り早く高揚させるものだ。逆に言えば店の風紀はあまり良いようには感じられない。特に少女の外見を隠していない私は完全に場違いのようだ。

 周囲の視線を感じつつ空いているカウンターに座ると、がっしりとした体躯のマスターが寄って来た。


「注文は? っつっても、まともなものはほとんどないけどな」

「ミルクを二つお願いします。あと、あれば肉と野菜の類を。野菜は塩漬けでなく、生に近いと嬉しいのですが」

「ミルクに生野菜か……ないことはないが高いぞ」


 懐から革の袋を取り出し、とりあえず金貨を一枚カウンターに置いた。


「これで大丈夫ですか?」

「……まぁ、それなら十分だ」


 五年前なら金貨一枚あればこのカウンターから溢れるくらいの食事が出てきただろう。けれど、今となっては貨幣の価値は比べ物にならないくらいに落ちているというのは想像に難くない。これだけ世界が荒廃しつつあるのだ。下手をしたら貨幣経済自体機能しなくなっているかもしれないと思っていた分、金貨がまだ多少の意味を持っているだけでも御の字だ。

 他の客がぎりぎりまで希釈された酒を飲んで、向こうが透けて見えるくらいに薄い干し肉を食んでいる中、私たちの所にはしっかりと味のするミルクと、厚みのある肉、それからサラダが運ばれてきた。

 食事を取らなくなって久しいが、たまに食べてみるとそう悪いものでもない。味についてはこの際あれこれやと言えるものじゃないが、とても食べられないというようなものでもない。


「そう言えば、王女が捕らえられたそうですね」


 食事をしながらマスターに話題を振ってみる。流石にただ食事をするだけに店に入ったわけじゃない。カウンターに座ったのもこのためだった。


「みたいだな」


 グラスを拭きながらマスターがいかにも興味がなさそうに言った。


「裁判が十日ほど後に行われるとか。王都の広場で、と聞いています」

「あんなもん裁判なんかするは必要ねぇんだよ。その場で即刻殺しちまえば良かったんだ」


 後ろで話を聞いていたらしい男が絡んできた。継ぎはぎだらけの上着に、口からは相当に酒のニオイがする。薄い酒でこれだけ臭うのだから相当に飲んでいるのだろう。それも、悪酔いしているように見える。夜々はあからさまに眉根を寄せていた。


「災厄から世界を守るだぁ? 命あるモノ全てが手を取り合うだぁ? 実際にやったこたぁ災厄をさらに世界に振りまいただけじゃねぇか」

「災厄をさらに世界に振りまいた?」

「どう考えたってそうだろうよ。最初の内は聖者さまとやらと仲良く災厄退治をやっていたが、段々と化けの皮が剥がれてきやがった。あの王女、裏で忌族とつながってるだなんだと言われてるが、俺の見立てじゃあの王女自体が忌族に違いねぇ。まぁ、そんな王女に上手いコト言いくるめられて聖者なんかに仕立てられたんだから、あの坊主も可哀そうだったよな。良いように利用されるだけ利用されて最後は崖から突き落とされた。報われたもんじゃねぇ」


 初めて聞く情報だった。


「崖から突き落とされたとはどういうことでしょう? 聖者さまは一年前に流行り病にかかり、それが原因で亡くなったと聞いていますが……」


 前に夜々の使い魔が拾ってきた情報だった。

 そんな私を男が鼻で笑う。


「なんだ嬢ちゃん、まだそんなカビが生えたような情報を信じてんのか? あんなもんウソに決まってるだろ」


 持っていたグラスを一気に飲み干して、男が酒臭い息を吐いた。


「流行り病も何もあるかよ。災厄との戦闘で崖から落ちて死んじまった、ってのが実際さ。有名な話だぜ? まぁ、戦闘で落ちたって言っても、大方邪魔になったから消されたんだろ。バケモンと戦ってたところを後ろからどーん、とよ。流石の聖者さまもまさか味方から背中を押されるとは思ってなかったろうよ」

「そうだったのですか……」

「おかげで世界はこの様だ。終わりだよ、終わり。な? 嬢ちゃんもそう思うだろう?」

「あまり客人に絡むな、ボガ」


 男が私の肩に手をかけたのを見て、それまで様子を見ていたマスターがそう男に声をかけた。が、男は止めようとしない。


「そう固いこと言うなって、マスターよぉ。どうせ終わっちまう世の中なんだ。最期の瞬間くらい楽しまないとなぁ?」


 舐めまわすような視線が私の身体に向けられる。まるで気色の悪いナメクジか何かが表面を這いまわっているかのような感覚がする。下品という言葉を形にしてくれと頼まれたら、私はこんな男を創り出すかもしれない。


「……嬢ちゃん、若けぇだけあって良い身体してんなぁ。この町の女共はただの肉の塊ばかりでよ。どうだい、こんな湿気た店じゃなくて俺と楽しく――」


 瞬間


「っぶ――っ!」


 鈍い音を立てて男の顔面が潰れたかと思うと、店の中の椅子やテーブルをなぎ倒しながらゴミ屑のように転がり、一直線に出口のドアをぶち破って外へと転がり出た。

 店内がしんと静まり返る。

 男の顔面は原形を留めておらず、ぴくりぴくりと僅かに手足を痙攣させてはいたが、もはや命が無くなるのは疑いようもなかった。頭蓋が砕け、脳が半分潰れている。路上には真っ赤な血の華が咲いていた。


「……夜々」


 明らかな殺意をもって男の顔面に拳を入れた夜々に私はため息を吐いた。


「主さまに無礼な振る舞いをしたのです。当然の報いかと。かなりの手加減はしたつもりです。ただ、少々人間の脆さを忘れていたかもしれません」


 そうは言うものの、彼女の顔には明らかに彼女個人の想いが入っているように見えた。彼女ももう子供じゃない。遊びの延長線上で口づけをしていた五年前よりはるかに深い関係になっていた。可愛がって育て過ぎたのかもしれない。このくらいは我慢するかと思っていたけれど、どうやら一分も持たなかったようだ。

 時さえも凍りついてしまったかのような静寂の中、店内にいた他の客からの視線に夜々が苛立ったように表情を動かした。ばさりと外套を脱ぎ捨て、立派な耳と尾を誇示するように動かしてから一歩前へと出る。


「どなたか、文句がありますでしょうか? であれば、どうぞこちらへいらしてください。お相手をさせていただきます」

「夜々、止めなさい」


 私がそう止めようとするが、時すでに遅し。店内にいた客はみな一様に夜々の姿に顔をひきつらせる。血の気が引き、まるで死神を前にしたかのような表情。

 転がったグラスから酒がぴちょりと床に滴る。

 その瞬間、氷が一瞬の内に溶けたかのように店にいた客たちは荷物もろくに取らないまま壊れたドアへ我先にと逃げ出した。五年前、王女とロエルは人間と妖怪の融和を訴えたが、この状況を見ればそれがどんな顛末を迎えたのかは一目瞭然だった。

 ものの数十秒もすれば店内はもぬけの空となり、先ほどとは違う静寂に包まれた。

 これで静かになった。

 まるでそうとでも言わんばかりに椅子に座り直して菜っ葉を口に運ぶ夜々に私は再度大きくため息を吐いた。救いだったのは店のマスターがさほど戸惑っていなかったことだろうか? カウンターの中で剃りこんだ頭を面倒くさそうな様子でかいている。


「……すみません。随分とお騒がせしました。このような形で片づけられるものとも思えませんが、とりあえずこれだけはお納めください」


 革袋から金貨を五枚ほど取り出してカウンターに置く。よもや五年前に作った貨幣がこのような形で役に立つとは思ってもみなかった。マスターはやれやれといった様子で金貨を仕舞った。


「お嬢ちゃんは術師の類か? 中には忌族を従わせる連中がいると噂には聞いたことがあったが、本当だったんだな。見るのは初めてだ」

「別に私は主さまに従わせられているわけじゃありません。私の存在そのものが主さまのためにあるのです」


 夜々が不服そうに抗議するが、流石にこれ以上ややこしい話にはしてもらいたくない。私は夜々の頭をポンポンと叩いて、とりあえず落ち着かせる。


「そう言えば、貴方はこの子の姿を見ても驚かないのですね」

「まぁな。こう見えても俺はちょっと前までそれなりに名の通った傭兵でな。人間同士の戦いがメインだったが、忌族を相手にやり合ったこともある。昔の話になるが、サラスの大戦にも参加していたんだ」

「サラスの大戦? 王女と教会が激しく争ったという?」

「ああ。王女側の軍に雇われてたんだよ。神術はあまり使えないが、腕っ節と組み合わせたらそれなりのもんだったと自負してるよ。もっとも、お前さんの連れにはとても敵いそうにはないがな」


 なるほど、確かに筋骨隆々とした体躯に神術が多少でも加われば傭兵としてさぞかし活躍出来ただろう。


「あの大戦の時、異形の災厄が降ってきたってのはお嬢ちゃんも知ってるだろう?」

「ええ。未だかつて見たことのないような異形のモノだったと聞いています」

「あのバケモノと比べたら耳と尻尾があるくらいなんだって話だ」


 マスターは店内に転がった椅子を一つ持って来くると、私たちの隣に置いてどかりと腰を下ろした。


「お嬢ちゃんたち、王女の裁判を見に行くのかい?」


 彼の中ではそう決まっているような物言いだった。もっとも、こんな時に王都の方を目指す理由はそうそうないだろう。


「少し縁があったものですから。失礼ながら、この町は随分と寂しいように思えますが、王都の方もこのような感じでしょうか? 何分、田舎でこの子と二人暮らしをしているので、世の中のあれこれに疎いのです」

「俺も詳しい話はわからない。だが、王都の周辺にはまだまともな町がそれなりに残ってるって話だ。術師が教会の動きに合わせてかなりの数固まってるらしい。少数の災厄なら大勢の術師でなんとか退けることも出来るようになったと聞いてるし、中には何度もそうやって災厄を払っている町もあるそうだ」

「なるほど。まだ頑張っている方々はいらっしゃるのですね」

「どうだかな。実際、ここに来る行商人から聞いただけだ。眉つばだと思っておいた方が良いだろう。商人って連中は自分が金を稼ぐためなら一の話を百にして話すような連中ばかりだ。小さな異形の災厄の一つを倒した程度でも、ヤツらにかかれば異形の災厄の軍勢を破竹の勢いで破ったって話に早変わりするだろうよ」


 マスターは立ち上がると、カウンターの壁にあった酒瓶とグラス二つを持ってきた。一つのグラスに薄茶色の酒を注いで一気に飲み干し大きく息を吐く。どうやら今日は店じまいとすることにしたらしい。まぁ、店内の惨状を見ればそれも当然かもしれない。


「ただ、災厄に襲われる町は着実に増えてるってのは間違いないだろう。この間も、ここから半日くらい行った場所にある小さな町が襲われて全滅した」

「どちらにしろ、このままいけばじり貧だと?」

「まぁな。聖者が先頭に立って戦っていた時にはまだ楽観視してたヤツもいただろうが、いなくなってからはそういう連中もお通夜状態だ。肝心の王女だって聖者抜きじゃ何も出来なくなった。教会が動き出すのは当たり前だろう」


 もう一つのグラスに酒を注いで私の方に差し出す。


「良い酒ももうあまり残っちゃいない。後生大事に取っていた所で明日死ぬかもしれないんだ、飲める時に飲んどかないと後悔するってもんだ」

「見知らぬ旅人にどうしてそんな良い酒を?」

「気まぐれだ。まぁ、正直に言うなら、最近酒の臭いを放つ死体のような連中ばかり相手してたから、お嬢ちゃんみたいな生きてる人間に会えたのが嬉しいんだよ。目が死んだ奴と酒を飲んでも楽しくねえし、だからと言ってこんな状況で一人で飲んで陽気になれるほど俺は強くねえ」

「わかる気はします」

「酒は飲んだことあるか? ないってんなら無理強いはしない。子供にとって美味いと感じるようなもんじゃないしな」

「いえ、酒豪というわけではありませんが、飲めないことはありません。外見はこんなですが、見た目以上には生きてるんです。ありがたくお相手させていただきましょう」


 注がれたグラスを手にとって口をつけた。蒸留酒。果実の香りが鼻に抜ける。ブランデーとは少し違う気がするが、確かに美味い酒だと思った。


「連れもいける口か? 忌族が酒を嗜むってんなら、グラスをもう一つ用意する」

「この子はお酒は苦手な部類でしょうね。子供うんぬんではなく、感覚が鋭いからか、刺激が強いものはあんまり好きじゃないんですよ。飲み物で言えばミルクが一番の好物です」

「なら、お代わりが欲しけりゃ言ってくれ」


 酒を飲む二人に、ミルクを飲む一人。店の中には机に椅子が無造作に転がり、ぶちまけられた酒や肉がいたるところに転がっている。そして、店の外には死体が一つ。さながら暴徒に襲撃された後のようだ。実に奇妙な飲み会である。


「……世間さまの評価は知らんが、あの戦場じゃああの兄ちゃんが聖者のように思えたのは確かだよ」


 何杯目だっただろうか。それなりのグラスを空けた後にマスターがポツリと呟いた。お酒がまわってきたのだろう。


「あの時降ってきたバケモンに、正直俺は立ちすくんださ。なんとも上手い表現が見つからねぇが、まるで人を殺すためだけに生まれてきたモノのように思えたよ。バカでかい身体に、不気味な頭が四つ……想像もつかねえだろう?」

「ええ……全く」

「たぶん俺だけじゃねえ。そこにいる全員が生きて帰れると思わなかったはずだ。実際、その場で腰を抜かした奴だって少なくなかった。失禁した奴もいたくらいだ」

「………………」

「誰も動けなかった。死ぬのをただ大人しく待ってたようなもんだ。それが、あの兄ちゃんと王女さまだけは違った。兄ちゃんは剣一本で自分の何倍もあるバケモンに向かっていったし、王女は敵味方構わず檄を飛ばした。聖者に続け、あれこそが私たちの本当の敵だ、ってな」


 その光景は容易に想像が出来た。

 将が動かなければ兵だって動かない。だからこそ、彼女たちは信頼を得てその後のことに繋がった。ましてや、相手は彼らからしたら死を刈りにやってくる死神のようなものだ。誰だって彼女たちに何かしらを感じてしまって当然だろう。


「あの時あの兄ちゃんたちがバケモノに向かい、王女が皆をまとめ上げなけりゃ、きっと俺もあそこでくたばっていたに違いない。皆殺しだったろう」

「でも、その聖者さまが動いても異形の災厄は収まらなかった」

「まぁな」


 グラスの酒をあおる。


「だが、俺は王女の言っていたことの全部が全部デタラメの嘘八百だったとは思わん」

「と言うと?」

「相手が悪かった、ってだけのことさ。聖者の一人二人出てきたところでどうしようもなかった。状況はそう簡単に変えられるほどシンプルじゃなかったってことだ。聖者はよくやったんだろうよ」

「そして、聖者さまは戦闘でその命を散らした……」


 気になっていたことだった。せっかくだし話題を振ってみる。


「聖者さまは崖から落ちたと先ほどの男は言っていましたが、本当でしょうか?」

「詳しくはわからない。実際、公式な発表はさっきお嬢ちゃんが言った通り、急な病が原因で死んだってことになってる。が、そのちょっと前に討伐隊が壊滅したって話は確からしい」

「それでは、聖者さまもその時に?」

「十分考えられることだろうな」


 半分諦めが入ったような声色だった。


「ただ、よもや世界を救うはずの聖者さまが異形の災厄に成す術なく死んだなんて発表出来るわけないだろう? 病ってのは苦肉の言葉だったんじゃねえかと思う。派手に国葬もされたが、誰も聖者さまの亡き骸を見たもんはいねぇって話だ。表立っては言われなかったが、当時から胡散臭いと思ってる連中は多かったように思うぜ」

「討伐隊が壊滅した場所というのはわかりますか?」

「確か、王都からかなり南だったって聞いてるな……」


 もう少し詳しい場所を聞いて、私はその場でそっと多数の使い魔を生成した。


「探るのですか?」


 それまでマスターと私の会話にほとんど口を挟まなかった夜々が小声で問うてきた。こくりと頷き、使い魔を今聞いた場所に向けて散会させる。ここから随分と距離はあるが、探せない範囲ではなかったし、広範囲を見て回るのであれば夜々より私の方が適任だ。

 その後、酒の瓶が空くまで私たちはマスターに付き合った。

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