そんなこんなで4年くらい修行してた。

もうびっくりするぐらい魔法の修行してた。でもちゃんと体の鍛錬も忘れずにしてるよ?魔法7:体3くらいで。

んでちょっと見て欲しい。今現在の俺の状態だ。


【リード=ニア=アトラス】【645:5】【メイン職業:大魔法使い21 サブ職業:詩人見習い3、村人1、戦士見習い1、剣士見習い1、僧侶見習い1、武道家見習い1、商人見習い1、盗賊見習い1、冒険者見習い1、鍛冶屋見習い1、錬金術師見習い1、魔物使い見習い1、魔石見習い1、召喚士見習い1、狩人見習い1、精霊術師見習い1、迷宮見習い1】

ボーナスポイント:99


HP:98

MP:12310 (11032)

力:140 【1】

敏捷:132

健康:145

知識:357

知恵:302

威厳:10

運:34

【EXスキル:神眼、死神、賢者、職業変更】

【パッシブスキル:限界突破、マッピング、情報整理、言語理解、魔法遮断、魔力追跡】

【アクティブスキル:歌8、楽器1、打撃武器1、採取1、片手剣1、両手剣1、盾1、重装備1、中装備1、軽装備10、業火魔法6、激流魔法6、土流魔法6、暴風魔法6、闇魔法1、聖魔法1、無魔法10、信仰10、格闘10、気功10、算術10、話術10、宝物庫1、投擲武器10、情報操作10、トラベルワープ1、鍛冶1、錬金1、調合1、使役1、飼育1、魔石改良1、魔石増幅1、召喚魔法1、武器防具召喚1、弓術1、罠師10、精霊召喚1、精霊会話1、迷宮作成1、迷宮操作1、魔法偽造10】


経験値4倍、熟練度4倍、超回復、無詠唱


こんな感じになってた、ステータスは既に金色イケメン超えてる。

とりあえず出来ることを繰り返しおこなった結果がこれである。順番に説明していこう。


まず職業についてだけど、最初は詩人見習いだったじゃん?あれだったんだけど変えちゃった。

庭を散歩しながら前の世界の歌を口ずさんでたんだけどさ。そしたら金色イケメンが、


「おっ、今のなんの歌だ?うまいじゃないか!」

「自分で作った歌!うまかった?」

「おう、うまいうまい!お前には詩人の才能があるかもしれんな。」


とか言ってたから、ごめんなさいお父さん、私すでに魔法使い目指してます。とか心の中で謝罪した。

ふと気になって自分のステータス見てみたら詩人見習いのレベルらしきものが3になっててボーナスポイントとかいう項目が出てきてそれが2になってたんだよね。

てっきり俺は魔獣?とか倒さないと職業があがらないと勘違いしてたんだけどそうなったら村人とかどうなるんだよって話になる。なのでここで仮説を一つ立てる。自分の職業にあったスキルを使うことによってもレベルはあがっていくのではないだろうか、と。

それならかなり俺損してるじゃん、最初に魔法使い見習い選んでたらレベルかなり上がってたのに、うわー職業変えてー。とかうんうん唸ってたら。


【習得:職業変更 説明:自身、もしくは対象の職業を変更する、同意が必要。】


神様流石です。と感謝しつつ職業を魔法使い見習いにセットして魔法使ってたら案の定魔法使い見習いのレベルがあがったから確信した。

それで職業に関してだけど魔法使いに関しては見習いが30まで、次の魔法使いが50まで、そして今大魔法使い、これがいくつまであるかしらんけど多分100?自分で調べながらやってたから多分他の職も同じだと思う。


ボーナスポイントに関しては職業のレベルがあがるごとに1もらえる感じだった。これは昔設定したときと同じように振り分ける感じだったんだけど、もちろんスキルのLVによって必要ボーナスポイントがあがる。

なので最初は力に1降ってみたんだけど、これが罠だった。本当に1しか伸びなかった。しかも変更出来ない。実質ボーナスポイント1つドブに捨てたようなもんだった。

今のところ別段困ったことになってないのでとりあえず保留にしてある。


パッシブスキルの魔法遮断は文字通り魔法が消える。試しに軽く自分自身に火の玉打って見たんだけどその火の玉に込めた魔力よりちょっと多いくらいの魔力使って消し去ってた。

だが、例えば風魔法を使ってそのへんの木の枝をこちらに飛ばすとする、当然魔法遮断で風魔法は消えるけど木の枝は飛んでくる。魔法は消せるけど魔法で起きた現象までは消せないようだった。

魔力追跡はこの魔法が誰の放ったものでどのくらいの魔力が詰まっているかがわかるってスキルだ。

非常に使い勝手のいいスキルだと思うが神眼がその特性全部持ってたから俺にとっては意味なかった。神眼さん使えないとか言ってごめんなさい。

展開魔法は昇格して賢者になってる。やれることはかわんないので保留。

無魔法に関しては魔力の塊を操作する感じ。魔力を変換して水やら火を出してるなら魔力自体も操れるのでは?との極論にいたったので早速試してみたら出来たのだ。

イメージとしたらサイキック?超能力みたいな感じ。落ちてくる葉っぱを無魔法で固定したり、自分の体を魔力で包み宙に浮いたりと、これが結構魔力使うんだけど便利だ。


次にスキルだけどちらほらカンストいってるスキルがある。これらは変化しないのだろうか?これはちょっと実験してわかったのだがどうも職業が関係するようだった。

魔法使いをメインにしつつ魔法を使ってる最中だったのだがやはり敵がいない場合は職業のレベルアップが遅いらしく魔法全体がカンストまで行ってしまっていた。

ちなみに、火魔法→火炎魔法→業火魔法と名前を変えるのだがあんまり見た目に変化がない、まぁ当たり前だが違いは込めれる魔力の多さと効率だった。火魔法では10に対して5割くらいしか魔力を込められなかったが火炎魔法では8割、業火魔法では10割の出せる感じだ。

本気で業火魔法使ったらこの辺一帯が火の海になってしまう。

話を戻すがしばらくは上位スキルのままだったのだが職業が大魔法使いに変わった瞬間に全部一気に極上魔法に変わった。

あんなに一気に神の声?が響いたのは初めてだった。

このことからスキルだけではなく職業もあげていかないとスキルは昇格しないと結論づけた。

なのでカンストしてるスキルに関しても保留。他のスキルを徐々にのばしつつ魔法を極める方向でいこうと思う。


いつものように庭を散歩しながら歌を歌っていたらお父さんが、


「おう、未来の詩人さん、今日はどこにいくのかな?」


と声をかけてきた、お父さんは素振りの最中らしく剣を打ち下ろしながらさわやかな笑顔で言ってくる。それでも姿勢は崩れないとこをみるとさすがだと思った。ステータスでは勝っていても経験的なものはどうしようもないのでどうあがいても勝てなさそうだ。むろん魔法なしで。

前に剣を触らせて欲しいとお願いしたのだがまだ早すぎると一蹴されてしまった。


「ちょっと遠くに行ってもいい?」

「どこまでいくんだ?あんまり遠くには行くなよ。特に森には絶対に近づくな。その手前までならいいぞ。」

「ありがとう、パパ!」


ふっ、これがいい子ちゃんを演じていた成果である。基本的にそこそこ優秀で親のいいつけをよく守る子供として振舞っていた。


「お父さんが言うなら問題ないわね、いってらっしゃい。」

「私もいく!」

「あらあら、じゃあ魔法使いやめるの?どうする?」

「…魔法の練習する!」

「行ってきます!ママ、おねえちゃん。」


庭で椅子に座り魔法の練習をしていたと思われる二人にも声をかける。

やっぱりおねえちゃんは天使でよく遊んでくれているけど、最近は目下魔法の修行が忙しいらしい。

お母さんみたいな、魔法使いになってみんなの役にたちたいらしい。天使。


そんなことを思いつつさんぽするときにはこの曲な某大きな猫なバスが出てくる歌を歌いながら村に向かっていく。もちろん職業は詩人見習いに変えてから。

うちの家はちょっと外れたとこにあって周りがほぼ畑になっている。

そこを歌いながら横切っていく、途中途中畑仕事をしているおじさんとかおばさんが歌を聞いて笑顔になりつつこちらに手を振ってくれる。

これは最高に気持ちいいな、とか思いつつ笑顔で手を振り返す。村の人たちが生き生きしてた。


そうそう、別に友達がいないわけじゃないよ?前の世界じゃまだしもこの世界じゃリア充だぜ?

それなりに大きな村なので自分の歳に近い子供が何人かいた。

トニーとかマーズとかイルーとかね?その子達とも結構鬼ごっことかかくれんぼしたりするんだけど、そりゃ全力で手加減してね?

今日は別にそんな気分でもないので、近寄ってくるみんなにごめんね、といいながらばいばいする。

基本人気者だよ、設定通りならイケメンだろうしね?鏡ないからわからんけど。


そんなこんなで村はずれまでいき滅多に人がいかないような森の近くにある。小さな原っぱにぽつんと岩がある場所にたどり着く。

一番のお気に入りスポットである。この岩に座って森を見ながら、風を感じながら歌うのが最高に気持ちいいのである。

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