第94話 霊魂不滅 れいこんふめつ
「起動だと?」
「うん、起動…なんか変?」
「いや…そういう代物だと思ってなくて」
「あぁそうか、説明しようか?どうせ
黙って頷く亜紀人。
「あのね、
「なんだって?」
「ん、裁判官、違う言い方をすれば法律そのものかな」
「文字じゃないんだよな」
「あぁ違う、文字じゃない、記号の塊だ…コレを見ればキミならピンとくるんじゃないか?」
「これは…そういうことか」
「そう、塩基配列だ人工的に造られ、残された云わばレシピだよ」
「信じられない…」
「そうでもないさ…これこそが、僕らの先輩、いや姉さん、なんだから、僕らが存在していることが事実の裏付けだ」
「確かに…この配列は、僕らの…」
「そう…短命と疾患を克服できないから、彼らはレシピを残したんだ、人類唯一の審判としての役目を追わせるためにね」
「起動とは…どういうことだ?」
「
「
「そう、肉の塊のような姿、知性も無く、意思も無い、ただの肉の塊…だが生きている、そして死ぬことのない身体と現在、断定されている」
「あれがマザー…僕が造った、現在最高のスパコンだ、ここのオーパーツを組み込んでいるため複製はできない…キミと同じかもね、偶発的に起動したんだ、起動後はマザーと呼んでいるけど、起動前はメタトロンと呼ばれていた、僕が完成させたんだ」
「どういう理屈で転移させるんだ?」
「文様をマザーで現在のDNAに置き換える、変換された遺伝子情報を、書き換え、大量に複製した精子を卵巣を持つ
「起動じゃないだろ」
「起動するのはマザーのほうだ」
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