第76話 佞悪醜穢 ねいあくしゅうわい
「あぁ…そうだね」
「マリアは現時点ではキミの姉さんだ」
NOAに本名なんて意味は無い、ここではN・O・Aを冠する名を与えられる。
「そうね…そうなるわ、それが不満?」
「いや別に…」
「何が言いたいんだ、オマエの話は回りくどい」
「まぁ聞けよ…オマエでも理解できるように話しているから回りくどくなるんだからさ」
「なに!!」
「いいかげんにしてちょうだい…」
彩矢子の目つきが変わる。
「ふん…話を続けるぞ、キリストを産んだ母体の呼称がマリアなんだ、つまりマリア在りきではない」
「ただの呼称にすぎない?」
「そうさ、
「だから消したと」
「まぁ、消えたのは事故だ…」
「よく言うな…」
「フフ…第2世代は
「どう造り替えたいの?」
「考えてみろ、
「どんなに
「神の創造?」
「そうだ、我々の目的は、人類の選別と管理、そのためには統一的な象徴ともいえる神が必要なんだよ」
「それなら亜紀人、
「違うな、
「乱暴ね」
「でもNOAは、支配という管理を望んでいるのだろ?少数の人間による意思を押し付ける世界…」
「フフフフ…本当に乱暴ね…」
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