第47話 Unfairly Underestimate 不当な過小評価
白いカンフー胴着を着て静かに天井を見つめていた。
「待たせたか」
「いや…俺に時間など無意味だ
「未だに僕をナンバーで呼ぶのはオマエだけだな…」
「オマエと俺の何が違う!!」
そのまま、僕の目の前に抜き手を突き出す。
耳を掠める
冷えた耳がヒリッと震える。
(初手から目を潰しにくる…)
顔の脇を掠めた
左手で膝を止める。
(間髪入れずに…躊躇いも無く、よくも…)
膝を顔に押し付けたまま右肘が後頭部に落とされる。
顔を挟まれたまま、左手が僕の横顔を殴りつける。
(強い…)
足を掛けられ転がされた、腹に蹴りが入る。
『く』の字に曲がった僕の身体、蹴り上げられた右足が止まらずに顔面を踏み抜きに落とされる。
間髪で避けた、目の前でダンッという大きな音が響き、キュッと向きを変えた右足
足を振り回しつつかわして、反動で立ち上がる。
(恐ろしいな…本当に…)
少し距離を取って、ダメージの回復を図る。
スクッと立ち上がった
「どうした?完全体なんだろオマエは、不完全な俺に殺される程度なのか…そんなもんなのか…そんな程度のオマエのために俺は!!」
タンッと床を蹴って、
みぞおちを正確に狙って突き出された蹴りを胸の前で腕を交差させて防ぐ。
よろける僕の頭を掴んで、右足で僕の腕を踏み台に
鼻を掠めて、着地した
後方にのけぞって、かわす
「ようやく本気か
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