第22話 Vex in car イラつく車内
車内には一触即発の緊張感がピーンと張り込める。
「
ゴキンッ!!
「命令だったな…」
鈍い音が車内に響き
同時に胸の圧迫感がフッと無くなった。
(殺したのか…)
「デザイナーズベイビーは…感情のコントロールが不得意みたいだぜ…ハハハ…ハハハッ」
笑う
「
車を降りるまで、僕は無言で車内は静かなものだった。
ただ…足元に死体が転がっている…特有の匂いが鼻に付く。
暗い視界で足元から放たれる死体特有の匂いが余計に癇に障る。
だけど…どこか懐かしい。
思い出すのは、戦場の記憶。
どんどん昔に戻って行くようで…大人しくしていれば何もされないと言い聞かせる反面、僕は、どうしたらこいつ等を殺れるかを考えている。
気配は4人、はっきり言えば、
僕は、
おそらく
彼の脳内では、僕は色んなパターンで殺されていることだろう。
単体での戦闘、こと格闘となれば僕は彼には勝てない。
ゆえに、彼の脳内では、僕は一方的にいたぶられているはずだ。
そんなことを考えていると、余計に苛立つ。
それを打ち消す様に、戦場を思う…冷静になるには、あの頃を思い出すのが一番いい。
停車して車内から蹴り落とされる様に降ろされた。
「またな…
「ふっ…そうだな…それまでに死ぬなよ
目隠しを外すと黒いバンが小さくなっていた。
降ろされた場所は、あのコインランドリーだった。
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