05_金の瞳の女王への応援コメント
屋敷の道具や匂い、雨の温度や離れの途中で交わった紫色。触ったもの手にしたもの踏んだもの切り裂いたもの、儚くも鮮明に。それから(今のところ)彼女の二色。描写の距離感が彼女に重ねた自分の視点が見るピントと上手く重なる感じがします。
人物の激情は繊細な前置きの上で、それでも章末の急反転が不穏な期待を持たせてくれました。周りのこと弟のこと。そんな気はしていたけれど抑えていた、見ないようにしていた。早くも私の瞳には彼女の赤と金色が反射します。既に完結している物語と分かっていても、鏡の向こうへ織り込むまだ見ぬ結末に、自分なりの手紙を出しておこうと思います。
作者からの返信
>kinomi様
コメントありがとうございます。
当時、主観カメラの距離感には色々と悩みながら書いていたので、少しでも伝わったものがあればとても嬉しく思います。
この姉弟の物語を観測し、お気持ちを割いてくださってありがとうございます。
柔らかさや暖かさからはどうにも縁遠い作品ですが、どうか、彼らの結末を見届けていただければ幸いです。
編集済
00_或いは予定された結末への応援コメント
深呼吸をして、後ほどこのコメントを書き換えさせていただきます。
後半に進んで視点が弟へと移り、私も遂に塔の瓦礫の外に立っています。
素敵な読後感を表すために柱とする言葉が一つ二つすぐに出てこないことに珍しい溜め息が重なります。重い/想いが美しい、と切り出せばよいのでしょうか。まだ物語の中に捕らわれており、あるいは自分で居残っており、上手く言葉を探せません。読むことを再開して最初の物語がこの物語で本当に良かったです。
追伸です、書き換えないことを書き添えます。きっと単純な言葉に代えられない感覚が答えで、それは語彙が云々を越えたお話だと思うのです。
作者からの返信
>kinomi様
コメントありがとうございます。
書き換え予定とのことですが、どうしても感謝をお伝えしたくて、取り急ぎ返信をさせていただきます。
物語を書くものにとって、読んでよかったと言っていただけるのは何よりも幸いなことだと感じます。
拙作にはもったいないほどのお言葉ですが、お時間を割いてそれを表現してくださったということを、大変嬉しく噛み締めております。
美しいレビューの御礼はまた改めてさせていただきます。
彼らの物語を見届けてくださり、本当に、ありがとうございました。
(追記)
追伸ありがとうございます。
自分が物語を通して表現しようとするのは、単純な言葉では伝えきれないことを伝えたいからなのだと考えています。
いただいたお言葉は、その試みが部分的にでも成功したということだと思うので、とても嬉しいです。