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2018年4月15日 23:27
屋敷の道具や匂い、雨の温度や離れの途中で交わった紫色。触ったもの手にしたもの踏んだもの切り裂いたもの、儚くも鮮明に。それから(今のところ)彼女の二色。描写の距離感が彼女に重ねた自分の視点が見るピントと上手く重なる感じがします。人物の激情は繊細な前置きの上で、それでも章末の急反転が不穏な期待を持たせてくれました。周りのこと弟のこと。そんな気はしていたけれど抑えていた、見ないようにしていた。早くも私の瞳には彼女の赤と金色が反射します。既に完結している物語と分かっていても、鏡の向こうへ織り込むまだ見ぬ結末に、自分なりの手紙を出しておこうと思います。
作者からの返信
>kinomi様コメントありがとうございます。当時、主観カメラの距離感には色々と悩みながら書いていたので、少しでも伝わったものがあればとても嬉しく思います。この姉弟の物語を観測し、お気持ちを割いてくださってありがとうございます。柔らかさや暖かさからはどうにも縁遠い作品ですが、どうか、彼らの結末を見届けていただければ幸いです。
屋敷の道具や匂い、雨の温度や離れの途中で交わった紫色。触ったもの手にしたもの踏んだもの切り裂いたもの、儚くも鮮明に。それから(今のところ)彼女の二色。描写の距離感が彼女に重ねた自分の視点が見るピントと上手く重なる感じがします。
人物の激情は繊細な前置きの上で、それでも章末の急反転が不穏な期待を持たせてくれました。周りのこと弟のこと。そんな気はしていたけれど抑えていた、見ないようにしていた。早くも私の瞳には彼女の赤と金色が反射します。既に完結している物語と分かっていても、鏡の向こうへ織り込むまだ見ぬ結末に、自分なりの手紙を出しておこうと思います。
作者からの返信
>kinomi様
コメントありがとうございます。
当時、主観カメラの距離感には色々と悩みながら書いていたので、少しでも伝わったものがあればとても嬉しく思います。
この姉弟の物語を観測し、お気持ちを割いてくださってありがとうございます。
柔らかさや暖かさからはどうにも縁遠い作品ですが、どうか、彼らの結末を見届けていただければ幸いです。