番外編「ラークさんの秘密、その1」

こんにちは、スライムです。

生前までは人間でしたが今世では魔物...でもないか、純粋なスライムとして生きていきたいと思います。


王都につくまで時間もありますし、ただ寝ていてもつまらないのでラークさんに質問してみましょう。


「ラークさん、お話ししましょう。」


「うんっ!」


ラークさんはとても優しいです。笑って返事をしてくれる姿がキュンと来ます。スライムですが。


ルックスも少年の姿とはいえ、しっかりした体つきで顔は子供のように幼く、私も含めて年上女性は黙っていないでしょう。スライムですが。


「ラークさんはおいくつなんですか?」


「64億さんぜ」


「ありがとうございます、わかりました」


「うんっ!」


ラークさんは本当に笑顔が素敵です。気を取り直して次は別の質問をしてみましょう。


「ラークさんはとても凄い力をお持ちですけれど、苦手なものとか怖いものってあるんですか?」


「父さん」


父親とは、なんてかわいらしい。私もごはん抜きとかされたこともあったなぁ。


「お父様ですか?ふふっ、お説教とかされるんですか?」


「うんっ、怒られて神域を追放されたり、存在自体を消されたり、殺された回数はろくじゅうよ」


「ありがとうございます」


「うんっ!」



これからラークさんの事をもっと知っていくぞ!

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