episode 1-3  仲間との出会い

「それにしても、この町は凄いなあ」

「そんなことよりも酒場へ行きますよ!」 

そう言って、手を掴まれ酒場へと回りに変な目を向けられながらも走っていった。

酒場前の看板には、アルバイト募集と書いてあった。

「この世界にもアルバイトがあるんですね」「やっぱり、アルバイトがいた方が便利だからじゃない」

「そうですね」

重厚感のある重い扉を開けると、カウンターのようなものがあって、THE酒場みたいな感じだった。

「ここで、新しい仲間を雇いたいのですが……」

「ちょうど良かったです!今日、雇われたいと言っていた人がいるので、その方を雇ったらどうですか?」

「お願いします」




僕は踵を返しマーラスに向かって歩いていった。

「なんて、言ってた?」

「今日、雇われたいと言っていた人がいるので、その人を雇えって言われた」

「そうか、じゃあ待っている間どうする?」

「いや、すぐ来るんじゃない?というか、遅れてるらしいし」

カラカラカランと鈴の音がなる、それと同時に、外からの北風が入ってくる。少女が入ってくる。

「あっ!チトリさん。そこの席に座っている方達と組むことになりましたよ」そう言うと、その少女がこちらを振り向く。

「そなたらがわしと組むのじゃな。」

「じゃあ、これからよろしくな!そういえば名前はなんだ?俺はヴィレイだ」

「私はチトリだ。そっちの子は?」

「私はクラリス」

「ふーん。そうか、じゃあ取り敢えずどこにいくんだ?」

辺りが謎の静寂に包まれる。

「えっと……そういえば、このあとどうする?」

「じゃあ、タワーに行くための第二の準備としてタワーの第一発見者に話を聞きにいこう」

「じゃあ、そうしよう」

「でっそれは、どこにいるんだ?」

「えーと確か、ここから南にまっすぐ言った先にあるはず」

僕らはタワーの第一発見者の家へと向かった。





そういえば、ここはどこなのだろう。よく、前住んでいたところでは異世界転生ものはあるが、本当に異世界なんてあるのだろうか。実際、ここは異世界でかわいい女の子と一緒に旅をしている。異世界ものでよくありがちな設定なのだが、1つだけ違うことがある。それは、仲間の一人が攻撃手段を持たないとゆう事だけなのだが、それが意外と問題になるんだと、今の時点では思う。タワーに入ったら絶対に問題になる。僕はそんな不安と疑問を抱きつつ歩いていた。

 





周りを見ると、木が生い茂ってて下は草やキノコなどがあった。ここは、森の中のようだ。

「着いたよ!ここが、タワーの第一発見者がいるところ」

「なんか、魔女か何かでも住んでそうなところだな」

「いや、そうなところじゃなくて本当に住んでるんだよ」

「えーと、ってことは第一発見者が魔女ってことか」

「うん、そう。魔女最後の生き残り、カシスの家」

ガチャっと重厚感のある木製のドアが軋むような音をたてながら開く。

「あっ!クラッチじゃん!久しぶり!今日はお客さんを連れてきたんだ。じゃあ、みなさん中に上がって」

「お邪魔しまーす」

「お邪魔するぞ」

「今日はなにしに来たの、クラッチ」

「えーと、今日はタワーの歴史についてこの人たちに教えてあげてほしいの」

「うん、分かった」

こうして、タワーの長い歴史を話されるのであった。

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