第344話 一年生編「部活動」
「じゃあ、以上で今日のHRを終わりにする。おまえら、部活動に入る奴は今週までにちゃんと入部届を出しておけよ……。以上!」
「「「「「はーい!」」」」」
「――って、ことが今日のHRであったわけだけど……安藤くんは部活はどうするつもりなのかしら?」
「何だよ。委員長? 図書室は私語厳禁じゃなかったのか?」
「別に、今はわたしと安藤くんしかいないのだから私語くらいいいでしょう? 暇なのよ。話くらい付き合いなさい。それに、図書室ではこのわたしがルールよ♪ クフフ……」
「相変わらずクラス委員長とは思えない発言なんだよなぁ……」
「御託は良いのよ。それでどうなの? 貴方、部活はどうするつもりなのよ」
「部活ねぇ……。正直、面倒くさいんだよなぁ……。だって、部活とか入ったらラノベ読む時間がなくなるだろ?」
「まったく……安藤くんらしい理由ね。じゃあ、安藤くんは
「なんか、帰宅部のニュアンスおかしかった気がするけど気のせいかな……? 因みに、委員長の方は部活どうするつもりなんだよ?」
「そうね。わたしは
「やっぱり、ぼっちのニュアンスがおかしい気がするんだよなぁ……。でも、確かに言われてみれば今の委員長に部活動までは無理だよな。
俺は別に帰宅部じゃなくても、ラノベさえ読めるなら部活に入っていいと思ってるぞ」
「部活動中にラノベを読める部活が一体どこにあるって言うのよ……」
「探してみないと分からないだろ?」
(実際に、この高校は変な部活動が沢山あるから、探してみれば一つくらいは見つかるかもしれないしな)
「まぁ……確かに、文化部系のゆるい部活なら探せばあるのかもしれないわね……」
「文科系のゆるい部活動かぁ……」
(例えばラノベだったら――)
「……S●S団とか?」
「それは存在するの?」
(あったらいいよなぁ……)
「よし、委員長!」
「断るわ!」
「まだ何も言ってないのに!?」
「どうせ、安藤くんのことだから『俺と委員長でラノベ部作ろうぜ!』とか言うつもりだったんでしょう……?」
(しかも、面倒なことは全部わたし任せになる未来が見えるわ……)
「チッ、バレていたか……」
「安藤くんの単純な思考なんて読めて当然でしょう? ……クフフ♪」
「何か俺にあった丁度いい部活ないかなぁ……」
(できれば、ラノベ大好きの巨乳美少女がいる部活でお願いしま――)
「ここが図書室の世界か……」
「「――ッ!?」」
(うおっ! いきなり声がして、ビックリした……。誰だこのイケメンは……)
(安藤くんと話してて、図書室に生徒が入ってきたのに気づかなかったわ……)
「こんにちは、貴方は一年生かしら?」
「俺か? 俺は通りすがりの新入生だ」
「つまり、わたし達と同じ一年生なのね。何か探している本があるのなら図書委員のわたしが案内するわよ?」
「問題ない。既にこの図書室のことは大体わかったからな……」
「そ、そう……。何か、あったら図書委員のわたしに遠慮なく声をかけて頂戴」
「ああ、わかった」
「…………」
(何か変な奴がやってきたな……。こいつ、見るからに友達いなさそうだぞ)
(――みたいな目で見ているけど、安藤くんも人のこと言えないのよね……)
「お前は何か部活動を探しているのか?」
「え、えっと……」
(うぉ、何だこいつ……急に話しかけて来たんだけど……)
「まぁ、探しているというよりは……楽な部活があったらいいなぁ~、程度だけど……あんたも部活を探しているの?」
「俺が探しているのは俺の
「なるほど……つまり、お前も『ぼっち』なんだな!」
「わたしは『ぼっち』とはまた別のベクトルの何かだと思うわよ……」
(どちらかと言うと言動が『中二』よりよね……)
「……どうやら、ここも俺の
「そりゃあ、図書室は皆が利用するところだからな?」
「そういうことを言ってるんじゃない。この図書室は既に別の奴の居場所になっているということだ」
「――ッ!?」
(ちょっと、まさかそれって……な、何かわたしと安藤くんのことを勘違いしているんじゃないでしょうね!?)
「……? なぁ、委員長。あいつ何が言いたいんだ?」
「さ、さぁ……わたしも何が言いたいのか分からないわね……」
「さて、次はどの世界に行こうか……『死んだブタの目栄養不足シャトーブリアン部』この世界は俺を受け入れられるかな?」
【次回予告】
「皆、いつも応援してくれてありがとう。4巻で表紙を飾るはずの委員長よ♪
皆はもちろん『何故かの』の4巻は予約してくれたわよね? 4巻をどこで予約するか迷っている人は「アニメイト」「メロンブックス」「ゲーマーズ」とかの専門書店で予約するのがオススメよ♪
因みに、今回はどこ専門書店で予約しても大丈夫なようにしているから、皆の近くにある「アニメイト」「メロンブックス」「ゲーマーズ」で予約してね♪
クフフ……この三店舗で予約したらいい『物』があるかもね?
さーて、次回の『何故かの』は♪」
次回「嫉妬?」 よろしくお願いします!
「じゃあ、いつもの『ペタリンじゃんけん』を始めるわよ。
皆、出す手は決まったかしら? 今日は『グー』を出すかもしれないわよ……?
ペタペタ・ペタりん♪
じゃん・けん・ポン♪」
【グー】
「クフフ……皆のコメント、評価、待ってるわね♪」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます