第314話「後輩と先輩」
「センパ~イ! 今日から、アタシと同じお店でアルバイトですね
「面接した次の日から働けるとか、普通に考えておかしいだろ」
(てか、俺からすればあの面接で採用になったことすら疑問なんだよなぁ……)
「俺、絶対にあの面接落ちたと思ったんだけど……」
「あ、それなんですけどぉ~? センパイを採用した理由を店長に聞いたら『ちゃんと日本語喋れたから』って言ってましたねぇ~
「え、何その採用基準……ゆる過ぎね?」
(それ……何か物凄く嫌な予感がするんだけど……)
「さぁ、センパイ! お店に付きましたよ♪ 今日から一緒にバイト頑張りましょうね
テロリ~♪ テロリ~♪ テロリ~♪ ← ポテトが上がった音
「さて……さっそく、支給されたモックの制服に着替えたわけだが……なぁ、姉ヶ崎妹?」
「センパイ、何ですかぁ~?」
「この制服ってさ……ホールの制服じゃね?」
(確か、面接の時に仕事は裏方でバーガーを作る『キッチン』とレジや接客をする『ホール』に別れてて希望はあるかって言われたから『キッチン』って答えたはずなんだけどなぁ……。だって『ぼっち』の俺に接客とかできないだろ?)
「何か店長が言うには~『日本語ができるし、今はホールの人手が少ないから』って、いってましたねぇ~?」
「さっきから、気になっていたけど『日本語が喋れる』ってそんなに重要なの!? ここ『日本』だよな! あと、俺が『キッチン』が希望と伝えたはずなんだが……」
「それ、店長だったら『希望は聞いたが……希望通りになるとは言ってない……』とか絶対に言いますねぇ~
「じゃあ聞くなよ!? てか、肝心の店長は何処だよ?」
「え、店長なら今日は休みですよ?」
「俺、アルバイト初日なのに!?」
「センパイてば、何言ってるんですかぁ~? 店長がお店にいるわけないじゃないですかぁ~
「お前こそ何言ってんの!?」
(現に昨日はちゃんと店にいたよな!?)
「因みに、昨日お店にいたのは偶然ですよ? しかも、店長は店じゃなくて事務所に引きこもっていましたし……最近はお店にバイトしかいないなんてザラにありますからねぇ~
「マジか……」
(その情報めっちゃ聞きたくなったわ……)
「じゃあ、まずはここで働いている人達を紹介しますね♪」
「ああ、そうか。ここだと、姉ヶ崎妹の方が先輩だもんな」
「ムフフ、センパイてば気づきましたね? そうなんです! ですから、アタシのことは『先輩』って言ってもいいんですよ
(俺が姉ヶ崎妹を『先輩』呼びねぇ……)
「キャルル~ン♪ 先輩~
「うわっ……キモ」
「おい、マジな反応止めろよ」
(お前がやれって言うから、実際にやったらどうなるか身をもって教えてやったんだろ)
「分かりましたよぉ……。センパイが媚を売ってもキモいだけなのですし、お願いですから今まで通りにしてくだい……」
「分かればいいんだよ」
「うぅ……」
(ちょっとしたイジワルだったのに、何でアタシがお願いする側になってるんですか!)
「センパイ、この方がキッチンの『ボイさん』です♪」
「ワタシボイ、ヨロシク」
「あ、はい。安藤です。よろしくお願いします……」
(おお、いきなり外国の人か……。でも、最近は外国人のアルバイトも多いって聞くしな)
「ボイさんは主にキッチンメインでやっているんです。だから、キッチンのことならなんでもボイさんに聞けば大丈夫ですよ♪」
「おう、分かった」
「このコ、アネガサキさんのボーイフレンド?」
「は? ボーイフレンドって……俺がコイツの!?」
「やだぁ~! もう、ボイさんてば何言っているんですかぁ~! まぁ、でも……そうですかねぇ~
「は!? ちょ、おま……姉ヶ崎妹!? 何を言ってるんだよ!」
「アハハ! センパイってば、何を驚いてるんですかぁ~?」
「いや、だって……『ボーイフレンド』って……お前!」
「えっとぉ……『ボーイフレンド』って『男の子の友達』って意味ですよねぇ~? アタシ、何か変なこと言いましたっけぇ~
「え……」
(あ、そうか……。外国の人だから、単純に『彼氏』って意味で聞いたわけじゃないのか……)
「ゴメン、俺の勘違いだった……。えっと、ボイさん? そうです。俺はコイツの『ボーイフレンド』みたいなもんですね」
「オーウ! ソレはハッピー! イイコト! アネガサキさんモスミニオケナイヨ!」
「えへへ……そうですかねぇ~?
じゃあ、センパイ♪ 次の人紹介しますね
「あ、あぁ……」
「センパイ、この方もキッチンの『チンさん』です♪」
「ハイヨー、ワタシチンネ。ヨロシクネ!」
「あ、はい。安藤です。よろしくお願いします……」
(おお、また外国の人か……。この人はさっきのボイさんよりカタコトだな……)
「チンさんは主にキッチンのサブポジションですね。ボイさんがハンバーガーを作る担当で、チンさんはポテトとかの揚げ物担当です♪」
「ワタシ! オマエ! マルアゲヨ!」
「あと、たまに日本語がおかしいですね
「…………」
(それ笑顔で言うことなのか……?)
「で、他には?」
「いません♪」
「……は? いないって……ホールは?」
「センパイてば、何言ってるんですかぁ~? ホールならアタシ達がいるじゃないですか
「人数足りないだろ!?」
「大丈夫ですよ~♪ いつもこの時間はだいたいこのメンバーですから
「いつもこのメンバーって……大体、俺はまだ入ったばっかりなんだけど、俺が入る前までは姉ヶ崎妹が一人でホールやってたのか?」
「あぁ~、それなんですけど……センパイが入る前まではもう一人ホールの子がいたんですけどね……。実はその子バックレちゃいまして……」
「バックレた!?」
「因みに、最後の言葉は『マンマミーア!』でした……」
「何処の国の人!?」
(なるほど……だから『日本語が喋れるからOK』みたいな感じで俺が採用されたのか)
「俺、モックってもっと学生がバイトしてる場所だと思ってたよ」
「アハハ、夜になるとアタシ達と交代で大学生の人とか来るんですけどね。でも、
最近は学生も集まらないで外国の人とか朝だとおばさん達のバイトの方が多いですよ?」
「スマイルの高齢化社会か……」
(注文少ないだろうな……)
「ヘイ! アネガサキさん! このオトコとナカヨシネ! モシカシテ、ボーイフレンドアルカ?」
「えへへ……バレちゃいましたかぁ~
「えっと……はい、そうです」
「オー! アネガサキさんみたいなガールフレンドがイルナンテ、アンドウさん! ウラヤマシイネ!」
「あ、はい……そうですか?」
(……ん? あれ? これ……『ボーイフレンド』って本当に『男友達』って意味でいいんだよな?)
おまけSS【A●azonレビュー】
「安藤くんはラノベを買う時A●azonのレビューって見るかしら?」
「朝倉さん、そうだね……、俺は一応参考程度には見るかな? でも、どうして?」
「実は、今気になっているラノベがあるんだけど、A●azonレビューを見たら評価が真っ二つに分かれているのよ。だから、買おうか迷っているの」
「なるほどね。でも、朝倉さんそのレビューの内容はちゃんと見たかな?」
「内容? そう言えば☆の数しか見てなかったわ」
「うん、そう言う時は内容も見るといいよ。例えば☆が少ないレビューでも内容を見ると本の内容に関係ない悪口だったり『中古で買いました』なんてあてにならないレビューも多いからね」
「本当だわ! 見て見たらこのレビューなんかただの悪口ね……」
「でしょう? それに、朝倉さんもこのラノベが面白かったからA●azonレビューを書こうってあまり思わないよね?」
「そう言えばそうね……」
「それと、同じでわざわざ『このラノベが面白ったからレビューを書こう』って人は意外と少ないんだよ。だから、A●azonレビューっていうのはどうしても低評価が目立っちゃう仕組みなんだよね」
「それはちょっと……残念ね」
「うん、だからこそ応援したいと思う作品があったらA●azonのレビューは書いた方がいいんだよ」
「「ということで!」」
「少しでも多くの人に『何故かの』という作品が広がるために」
「少しでも『何故かの』という作品が続くためにも♪」
「「『何故かの』A●azonレビューのご協力お願いします!」」
【次回予告】
「皆、いつも応援してくれてありがとうね。委員長よ♪
おまけSSと見せかけたただのステマだったわね……。
さーて、次回の『何故かの』は?」
次回「初めての接客」 よろしくお願いします!
「じゃあ、いつもの『ペタリンじゃんけん』を始めるわね。出す手は決まった? もちろん、私は決めてるわ。じゃあ、いくわよ?
ペタペタ・ペタりん♪ じゃん・けん・ポン♪」
グーかな?
また、グーかも?
やっぱり、グーじゃない?
きっと、グーだったりして……
もしかしたら、今日も『グー』を出すかもしれないわよ……?
【グー】
「クフフ……皆のコメント、評価、待ってるわね♪」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます